日英翻訳の場合、日本人翻訳者が英訳を行った後、英語ネイティブがネイティブチェックする、というプロセスの翻訳会社もあります。このプロセスの場合、英語の細かな言語的ルールや慣習、文化的背景に基づく表現の仕方などが不十分になったり、英語ネイティブにとって不自然な表現が多く残ったりします。また、日本語の原文を読まずにネイティブが修正したため原文の日本語とニュアンスが異なったり、違う意味になってしまうこともあります。
翻訳会社アークコミュニケーションズでは、より自然な翻訳に仕上げるために、ネイティブの翻訳者が一次翻訳を担当することにこだわっております。
日英翻訳(英訳)の場合、アメリカ英語はアメリカ英語のネイティブが、イギリス英語ではイギリス英語のネイティブが翻訳することで、英語ネイティブにも自然で読みやすい翻訳物を作成します(特にご指定がない場合は「アメリカ英語」に翻訳いたします)。さらにチェックは日本人が原文の日本語との比較チェックをするので、英語としての自然さに加え、ニュアンスの正確さも兼ね備えた高品質な翻訳を提供いたします。
※文書によって、日本人翻訳者が最適と判断し、ご提案することもあります。
英日翻訳(和訳)では、英語と日本語の文法的な違いや、海外と日本の文化的な違いにも精通した翻訳者が、原文の意図や意味合いを正確に捉えた上で、日本語として読みやすい文章に翻訳します。
【英語の細かな言語的ルールや文化的背景の例】
〇英語の引用符の使い方
英語の引用符("")の使い方は、主に以下の2つになります。
- 文章や単語を引用する場合
- ある単語を本来の意味で使わない場合(皮肉や、特別な意味を持たせる時によく使われます)
日本語の原文で、かぎ括弧(「」)が強調の意味で使われていることがありますが、英語の引用符を強調の意味で使うことはできません。英語で強調したい場合は、各単語の頭文字を大文字にする方法が一般的です。また、より強調したい場合には、ボールド(太字)やイタリック(斜体)、下線を引くなどの方法をとります。このため、日本語のかぎ括弧を「強調」するために使っている場合は、単語の頭文字を大文字にするなどの対応をしています。
〇単語やスペルの違い
「アメリカ英語」や「イギリス英語」など、英語にはいくつかの種類があり、使われている単語やスペルにも違いがあることがあります。例えばスポーツの「サッカー」は、アメリカ英語では「soccer」が用いられますが、イギリス英語では「football」が用いられます。ほかにも「劇場」を意味する「シアター」は、アメリカ英語では「theater」、イギリス英語では「theatre」といった具合に、同じ単語でもスペルが違うことも多くあります。英語翻訳の際には、こうした英語の種類による細かな違いにも対応しています。
〇文化的背景に基づく違い
同じ英語圏の人であっても文化的な違いがあるため、読者に配慮して翻訳を工夫する必要があります。例えば「たとえ話」として「野球」が使われている文章を英訳する場合、野球の本場であるアメリカの人が読めば違和感がありませんが、野球が盛んではないイギリスの人が読むとあまり通じないことがあります。このような場合は補足説明をするか、「たとえ話」そのものを書き換えるなどにも対応しています。