■フランス語の地域差
英語においてアメリカ英語とイギリス英語の違いがあるように、フランス語にも地域差があります。
例えばスイスやベルギーで使われているフランス語は、比較的フランスのものに近いとされていますが、数の数え方に違いがあります。
さらに、ヨーロッパで話されるフランス語(EU系)とカナダのケベック州で話されるフランス語(CA系:カナディアンフレンチ)の差は、アメリカ英語とイギリス英語のそれ以上と表現されることもあります。
翻訳会社アークコミュニケーションズの翻訳サービスは、EU系のフランス語、CA系のフランス語ともに対応しています。
■フランス語の文法の特徴
フランス語の文法の特徴として、動詞の変化形がかなり多いことが挙げられます。これは格変化(主語による変化)に加えて、時制の種類が多いためです。
たとえば過去形には、「複合過去」、「半過去」、「大過去」の3種類があります。さらに未来形にも「近接未来」、「単純未来」、「前未来」の3つがあります。
こうした点は日本人がフランス語を学ぶことの難しさにつながっていますが、一方で言語が構造的に作られていることの表れであり、フランス語の美しさの所以でもあると言えるでしょう。
ほかにも、フランス語の名詞には性があり、名詞はすべて男性名詞か女性名詞に分けられます。これはフランス語と同じラテン系言語に属するイタリア語やスペイン語などにも共通する特徴です。ドイツ語などとは異なり中性名詞はありません。