日本では、英語など外国語由来の言葉が多く使われています。「カタカナ語」や「和製英語」と呼ばれるこれらの言葉は、日本人同士のコミュニケーションであれば問題ありませんが、英語ネイティブには通じなかったり、誤解をまねくこともあるため、翻訳の際には注意が必要です。
今回は、英語としては伝わらない和製英語やカタカナ語についてご紹介します。
英語ではない!日本独自の「和製英語」
英語の単語を日本人の感覚で組み合わせたり、省略して使っている言葉を「和製英語」と言います。これらの和製英語は日本独自の意味合いで使われているものが多く、英語ネイティブには通じなかったり、別の意味に捉えられてしまう言葉がたくさんあります。
<日本独自の和製英語の例>
- パソコン:「personal computer」を略した日本独自の言葉です。英語では「personal computer」でも通じますが、「computer」や「PC」の方が一般的に使われます。
- アプリ:「application」の略語でこれも日本語特有の言い方です。英語では「application」と書くか、「app」と省略することもあります。
- スマホ:「smart phone」を略した日本でのみ通じる言葉です。英語では「smart phone」よりも「cell phone」や「mobile phone」が一般的です。
- サラリーマン:「salary(給料)」と「man」を組み合わせた日本独自の言葉です。英語では「office worker」や「employee」を使います。
- リストラ:「restructuring」を略した日本独自の言い方です。英語では「restructuring」のほか「layoff」も使われます。
- アフターサービス:「after」と「service」を組み合わせた日本独自の用語です。英語では「after-sales service」や「customer service」が一般的です。
- メールマガジン:「mail」と「magazine」を組み合わせた日本独自の言葉です。英語では「email newsletter」や「e-newsletter」が使われます。
- キャッチコピー:「catch」と「copy」の組み合わせた日本独自の言い方です。英語では「slogan」や「tagline」を使うのが一般的です。
- トップメッセージ:「top」と「message」を組み合わせた日本独自の言葉です。英語では「President's Message」や「CEO's Message」と書きます。
- ウィズコロナ:「with」と「corona」を組み合わせた日本独自の言葉です。英語で「新型コロナ」は「novel coronavirus」あるいは「Covid-19」などと表します。「ウィズコロナ」は「living with Covid-19」や「coexisting with Covid-19」といった具合に動詞を明確化して表記するか、「new normal」を使います。
英語とは違う意味で使われているカタカナ語
「カタカナ語」とは、カタカナで表記される外来語のことを言います。
日本では英語由来のカタカナ語が数多く使われますが、英語本来の意味とは異なる使い方をされている言葉も多いです。
日英翻訳の際にこういったカタカナ語をそのまま英訳すると、英語として正しくなかったり、誤った意味になることもあります。そのため英語ネイティブに正しく伝わる表現に直す必要があります。
<英語とは違う意味で使われているカタカナ語の例>
- メリット/デメリット:日本では「利点/不利益」といった意味合いで使われますが、英語本来の意味は「長所/短所」であり、カタカナ語とは微妙にニュアンスが違います。翻訳の際には「pros/cons」などに直すのが適切です。
- クレーム:日本では「顧客からの苦情」というニュアンスで用いられますが、英語では「要求」、「主張」という意味合いが強い言葉です。英語では、「complaint」などを使います。
- テキスト:日本では「教科書」という意味ですが、英語では「文字」という意味です。翻訳の際には「textbook」にしないと、通じません。
- ホームページ:日本では企業等のWebサイトそのものを指すこともありますが、英語ではウェブサイトの入り口として作られたページ、つまり日本でいう「トップページ」のみを意味します。Webサイトとしての「ホームページ」は英語では「website」になります。
- ユニーク:カタカナ語では、「おもしろい」といった意味合いを含みますが、英語では「個性的な」「唯一無二の」といったニュアンスです。英語でユニークなおもしろさを表現したい場合は、「unconventional」や「eccentric」、もしくは「idiosyncratic」などが考えられます。
英語だと思われがちだが元々は英語ではないカタカナ語
「カタカナ語」には、英語以外の言語が由来の言葉もあります。
こうした英語以外のカタカナ語も英語ネイティブには伝わらないため、日英翻訳の際には英語の言葉に直すことが必要です。
<英語以外の言語が由来のカタカナ語の例>
- アルバイト:ドイツ語の「Arbeit」が由来のカタカナ語です。日英翻訳の際には「part-time job」や「part-time work」を使用します。ちなみに、ドイツ語で「Arbeit」は単に「働く」ことを表します。
- カルテ:ドイツ語の「Karte」が由来のカタカナ語です。日英翻訳の際には「medical record」と書きます。
- アンケート:フランス語の「enquête」が由来のカタカナ語です。日英翻訳の際には「survey」を使います。
ネイティブ翻訳で間違ったカタカナ語や和製英語の誤訳を防止!
英語的には間違いであるカタカナ語や和製英語による誤訳を防止するには、英語ネイティブの翻訳者に翻訳を依頼するのが有効です。
カタカナ語や和製英語以外にも、日本人翻訳者が英訳した場合、文法的に問題がなくても日本語的な感覚が残る英文に仕上がってしまうことがあります。
こうした違いは、日本人が気づくことは難しいものの、ネイティブ読者が読むと違和感があったり、原文の意味合いが正しく伝わらない、といったことも発生します。
英語ネイティブにも違和感なく伝わる英訳のためには、ネイティブチェックではなく翻訳からネイティブ翻訳者に任せるのがおすすめです。
また、アークコミュニケーションズでは、英語ネイティブの翻訳者が翻訳した後に、日本人の翻訳者がチェックします。このため英語ネイティブがもし日本語の解釈を誤って翻訳したとしても、日本人翻訳者がチェックの際に修正することができます。
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