Webマーケティング戦略の国際化において、自社のホームページなどを英語はもちろん多言語に翻訳することは非常に重要な取り組みです。ところで、いざウェブサイトの翻訳に取り組もうとした時に、どの言語に翻訳すべきか、迷うことはありませんでしょうか?
今回は、ウェブサイトを翻訳する際、言語を選択するときのポイントを解説いたします。
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Webマーケティング戦略の国際化において、自社のホームページなどを英語はもちろん多言語に翻訳することは非常に重要な取り組みです。ところで、いざウェブサイトの翻訳に取り組もうとした時に、どの言語に翻訳すべきか、迷うことはありませんでしょうか?
今回は、ウェブサイトを翻訳する際、言語を選択するときのポイントを解説いたします。
まずは参考情報として、インターネットユーザーが使っている言語と、Webサイトで使われている言語に関するデータをご紹介します。
世界の市場調査や消費者動向に関するデータを提供するプラットフォーム「Statista」の調査(2020年1月時点)によると、インターネットユーザーが使っている言語として最も多いのは英語(25.9%)、次いで中国語(19.4%)、スペイン語(7.9%)、アラビア語(5.2%)となっています。ちなみに日本語は2.6%で、8番目にユーザーが多い言語です。
次に、カナダのビジュアルコンテンツ制作会社「Visual Capitalist」の調査(2021年1月時点)によると、Webサイトで使われている言語としては、英語が60.4%と圧倒的に多く、次いでロシア語(8.5%)、スペイン語(4.0%)」、トルコ語(3.7%)」となっています。日本語は2.1%で、こちらも8番目に多い結果です。
世界のインターネットユーザーが使っている言語、Webサイトで使われている言語のいずれもで「英語」が最大派閥となっています。しかし、インターネットユーザーが使っている言語は比較的ばらつきがあるのに対して、Webサイトで使われている言語は英語が過半数を占めている状況です。
ウェブサイトを翻訳したり多言語化したりする際には、どの国や地域のユーザーにウェブサイト経由で情報を提供したいかを考えて、翻訳する言語を決めることが重要です。
例えば、テーマパークのホームページや観光情報サイトなどのインバウンド向けの場合、英語だけではなく中国語や韓国語、タイ語など、来日者数の多い東アジア・東南アジアの国々の言語に対応するのが定石です。一方、広く世界に向けて商品やサービスを売り出すような企業のウェブサイトの場合、ヨーロッパ各国や南米・西アジア・中近東など幅広く5~6言語、場合によっては10以上もの言語に翻訳しているケースもあります。
対応している言語の数も大事ですが、それ以上に重要なのが、自社のマーケティングや広報のターゲットにマッチした言語を適切に選ぶことです。カナダの公用語が、英語とフランス語の2つがあるように、公用語が複数ある「多言語国家」も実はかなり多く、中には公用語が5つもある国も存在します。また、地域によって使われている言語が異なっている国もあります。日本人向けであれば日本語の文章のみで問題ないですが、海外の場合はそうはいかないケースもあります。
マーケティングや広報のご担当者は、ターゲットとしている国や地域について熟知されていると思いますが、翻訳会社に翻訳を依頼される際には、ぜひターゲット地域についても翻訳会社にお伝えください。最適な言語選びをサポートいたします。
同じ言語でも複数の種類があるケースはかなり多いので、この点も翻訳言語を決めるときには注意が必要です。
例えば中国語は、大きく分けて「簡体字」と「繁体字」の2種類があり、中国本土、台湾、香港など、地域によって使う文字が異なります。また、中国国内でも地域によって使われる単語が異なることもあります。対象地域に対して適切な中国語に訳さないと、マーケティング効果を得られないことがあります。
英語には「アメリカ英語」と「イギリス英語」の2種類があります。翻訳会社では英訳というと、通常はアメリカ英語を想定するので、イギリス英語を希望される場合には、イギリス英語と指定することをお薦めします。
また、ポルトガル語やスペイン語も、欧州系と南米系に分別されます。例えば、ポルトガルで話されているポルトガル語(イベリアポルトガル語)と、ブラジルでのポルトガル語(ブラジルポルトガル語)は、文法や単語などに違いがあります。対象とするポルトガルの話者が、南米系なのか欧州系なのかを、翻訳会社にお伝えください。
翻訳会社による翻訳の料金は、基本的には翻訳する文章の文字量と、翻訳する言語の数で決まります。多くの言語に翻訳するとその分、翻訳料金は高くなります。翻訳コストを抑えるには、情報を届けたいターゲットの国や地域を確認して、翻訳する言語を選定することも重要ですが、ほかにもできる工夫があります。
特に有効なのが、翻訳するコンテンツの厳選です。「このURLのホームページを全部翻訳するので見積をください」というお問合せをいただくことが、実は結構あります。ですが、日本語版のウェブサイトには、日本国内でのみ販売している商品ページや国内向けのプレスリリースなど、外国語版のウェブサイトには不要なコンテンツが多くあります。日本語のウェブサイト内のコンテンツの中から、海外の対象ターゲットに伝えたい情報のページだけをピックアップし、翻訳対象ページを限定すると、翻訳にかかる費用を大きく削減できます。
翻訳したウェブサイトも、日本語版ウェブサイトと同様に、ページを新たに作ったり更新したりする必要があり、そのたびに翻訳のコストがかかります。ウェブサイトの将来の追加・更新を見据えて、そのコンテンツの翻訳が必要か否かを決めることは、将来のコストの大きな削減ポイントになります。
アークコミュニケーションズは、Webサイトの翻訳や、英語・中国語・韓国語などへの多言語化、多言語サイトの制作について多くの実績があります。CMSデータからの翻訳やCMS入稿にも柔軟に対応しておりますので、翻訳作業を一貫してお任せいただけます。
※一部の言語につきましては英語への翻訳を介しての作業となります。
Webサイトの翻訳にお困りでしたらアークコミュニケーションズにお声がけください。些細な内容でもご相談いただければ、ご要望に寄り添った適切なソリューションをご提案いたします。
株式会社アークコミュニケーションズ「翻訳会社アークのブログ」編集チーム
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