お問い合わせ

Close

お問い合わせ
お問い合わせ

野球を英語から翻訳したのは?スポーツ用語の翻訳の工夫

野球を英語から翻訳したのは?スポーツ用語の翻訳の工夫
2023-03-10 17:00

野球の世界一決定戦「WBC:World Baseball Classic」が開幕しました!今大会の日本代表チームには、投手と野手の二刀流プレーヤーとしてアメリカのメジャーリーグで活躍中の大谷翔平選手をはじめ、注目選手が目白押し。2009年大会以来の3大会ぶりの優勝を目指す熱い戦いに、日本中から注目が集まっています。

ところで、野球には他のスポーツにはない特徴があることをご存じでしょうか?それは、日本語に翻訳された用語が多く使われていることです。今回は、野球用語の翻訳に深く関わった二人の人物についてご紹介していきます。

野球用語の翻訳で重要な役割を果たした人物

「Baseball」を初めて「野球」と翻訳した人物

日本に「野球」が入ってきたのは明治維新後、1800年代の終盤頃からとされています。当時はさまざまな近代スポーツが、日本を訪れた外国人たちによって伝えられ、普及していきました。
この時、外国語が用いられたスポーツ用語の多くが日本語に翻訳されましたが、中でも野球の用語の翻訳については、二人の人物が重要な役割を果たしたことが知られています。教育者の中馬庚と、俳人・歌人の正岡子規です。

英語の「Baseball」を「野球」と最初に翻訳したのは中馬庚で、1894年のことでした。当時、第一高等中学校の選手として活躍していた中馬庚が、部史を作成するにあたって「野原で行う球遊び」という意味から、「野球」という訳語を考案したとされています。

一方、中馬庚よりも先に「野球」という語を用いた人物が、正岡子規です。1884年、正岡子規は入学した東京大学予備門で野球に出会い、一気にのめり込みます。正岡子規の野球愛はとても深く、1890年に随筆『筆まかせ』にて、幼名の「升(のぼる)」にちなんだ「野球(のぼーる)」を自身の雅号として用いたほどでした。

正岡子規が雅号の「野球」を用いたのが1890年であったことから、「"Baseball"を"野球"に翻訳したのは正岡子規」という勘違いがなされることがあります。実際には、正岡子規の考えた「野球」はあくまで雅号として偶然に生まれたもので、「Baseball」の翻訳ではありません。「Baseball」を「野球」に「翻訳」したのは1894年の中馬庚、ということになります。

野球用語の翻訳

中馬庚と正岡子規は、野球で使われる用語も日本語に翻訳しており、それらは現在でも使われています。
外国語のカタカナ読みの用語が多いサッカーやバスケットボールとは異なり、日本語に訳された用語が多く用いられるのは、野球の特徴のひとつだと言えます。

【中馬庚が翻訳したとされる用語】

  • baseball⇒野球
  • shortstop⇒遊撃手

【正岡子規が翻訳したとされる用語】

  • batter⇒打者
  • pitcher⇒投手
  • runner⇒走者
  • fly ball⇒飛球
  • dead ball⇒死球
  • shortstop⇒短遮

興味深いのは、ポジションの「ショート」にあたる「shortstop」を、正岡子規は英語の意味からそのまま「短遮」と訳しているのに対して、中馬庚が「遊撃手」と訳した点です。これは、ショートがあちこちを動き回るポジションであることから「遊軍」を由来に考えられた、という説が有力視されています。
ちなみに、中馬庚自身は遊撃手ではなく名二塁手として名を馳せたプレーヤーでした。

現代の翻訳者や翻訳会社が行う翻訳でも、原語の意味をそのまま訳すのではなく、伝わりやすさを考慮して別の言葉や表現に変えることがあります。言葉の受け手を考慮した翻訳の工夫が、昔から存在していたことがうかがい知れます。

中馬庚と正岡子規。現代の日本野球に大きな影響を与えた両名は、日本の野球の発展に大きく貢献した人物を讃える「野球殿堂」に殿堂入りしています。

スポーツ用語を翻訳する際の工夫

言語の翻訳時には、国ごとの文化的背景の違いを考慮し、翻訳の仕方を工夫することが重要です。

例えば、日本では投手が投げる球の速さ(球速)の単位は「km/h(キロメートル)」で表現しますが、アメリカでは「mph(マイル)」で表現します。大谷翔平選手や佐々木朗希選手が記録した球速「時速165キロ」をアメリカ英語に訳す場合には「102.5MPH」とすることで、ネイティブにも伝わる翻訳になります。

このような文化的な背景の差異を考慮して翻訳するためには、翻訳先言語のネイティブ翻訳者による翻訳が有効です。ネイティブ翻訳者であれば、ネイティブの読者に伝わりやすいよう言葉遣いや表現を工夫することができます。

英語翻訳はアークコミュニケーションズにお任せください

アークコミュニケーションズには、合格率5%という厳しいトライアルに合格した200名以上のネイティブの翻訳者が在籍しています。
言語能力だけではなく各専門分野の知識やビジネススキルを兼ね備えているので、お客様企業の事業やニーズにマッチした高品質な翻訳を提供できます。

アークコミュニケーションズの英語翻訳実績

  • 通信系会社:「海外法人・グループ企業向け社内報」日英翻訳、英日翻訳、リライト作業、DTP作業、印刷
  • 半導体メーカー:「会社案内冊子」英日翻訳、DTP作業、印刷
  • ソフトウェア会社:「プレスリリース」英日翻訳
  • スポーツ競技団体:「英語のキャッチコピー」日英翻訳
  • 製薬会社:「定時株主総会招集ご通知」日英翻訳
  • 種苗会社:「IR資料」日英翻訳、英日翻訳
  • メディア会社:「TCFD提言に沿った情報開示」日英翻訳、DTP
  • 電機メーカー:「就業規則・規程」日英翻訳
  • 外資系医療装置メーカー:「売買契約書」英日翻訳
  • 官民ファンド:「新規WEBサイト」日英翻訳、ネイティブチェック
  • 大学:「英文サイト新規ページ、動画コンテンツ」日英翻訳、字幕翻訳、映像編集
  • 大学:「大学案内パンフレット」日英翻訳、デザイン、印刷
  • 国内食品会社 :「企業方針発表会(1時間18分)」字幕翻訳(日英)、映像編集作業(黒帯追加) 、焼付作業
  • 出版社:「漫画:16タイトル(各20話)」日英翻訳
  • 医療機器メーカー:「医療機器関連ソフトウェア マニュアル」英日翻訳
  • 製薬メーカー:「GMP監査資料」日英翻訳

日英翻訳、英日翻訳などの英語翻訳にお困りでしたらアークコミュニケーションズにお声がけください。
些細な内容でもご相談いただければ、ご要望に寄り添った適切なソリューションをご提案いたします。

もちろん、英語以外の翻訳にも対応しておりますので、ぜひお問い合わせください。

英語翻訳サービスの詳細はこちら

お問い合わせはこちら

関連記事

関連サービス

著者情報

株式会社アークコミュニケーションズ「翻訳会社アークのブログ」編集チーム
「翻訳会社アークのブログ」では、翻訳に関するノウハウや豆知識、世界各国の言語や文化などさまざまな記事をお届け!翻訳会社ならではの視点から、みなさまのお役に立つ情報や知っておもしろい話題をお伝えします!
>>アークコミュニケーションズについてはこちら

※当サイト内の文章・画像等を無断で転載・複製・改変等することを禁止いたします※

まずはお気軽にお問い合わせ下さい

ご不明な点はお気軽にお問い合わせください

お問い合わせ

翻訳料金表ダウンロードはこちら

料金表

翻訳の見積もりは無料で承っております!

見積もり依頼

お電話でもお問い合わせ頂けます
(受付時間/平日10:00~18:00)

03-5730-6133

本サイト(www.arc-c.jp)は、快適にご利用いただくためにクッキー(Cookie)を使用しております。
Cookieの使用に同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。
なお本サイトのCookie使用については、「プライバシーポリシー」をご覧ください。