■タイ語の文字の特徴
タイ語は、その特徴的なタイ文字で知られています。これらの文字は、外国人はもちろんタイ人にとっても学習に時間がかかるほど難しいとされています。
タイ文字は、子音・母音・声調記号を組み合わせた表音文字です。子音は42文字あり、音節の最初に置かれる頭子音と最後に置かれる末子音があります。42文字の子音のうち40文字に小さな○がついており、タイ文字の特徴のひとつとなっています。母音は、長母音9種、短母音12種、二重母音3種、余剰母音8種の計32文字です。そして声調は5パターンあります。
特に母音は日本語の5つと比べてかなり多いため、日本人がタイ語を学ぶ際に苦戦するポイントのひとつとなっています。
タイ語翻訳では、レイアウトの際に声調記号の位置が正しく配置されず文字バランスが崩れてしまったり、不自然な改行ミスが発生してしまうことがあります。
ネイティブ翻訳者が確認するなど、品質チェック体制があると安心です。
■タイ語の文法の特徴
タイ語は、英語や中国語などと同じ「SVO:主語-述語-目的語」の順番で文を組み立てる言語であり、SOV型の日本語とは語順が異なります。また語順以外にも日本語との違いがあります。
例えば、タイ語は日本語の「て・に・を・は」のような助詞がありません。また、英語などのような代名詞の変化や動詞の活用がなく、ドイツ語などのような名詞の性もありません。文字を覚えることが大変な一方、単語を正しく並べれば文ができるという特徴があるのがタイ語です。
日本語と同様の特徴としては、主語や目的語を省略することがあります。
タイ語は日本語と同様にハイコンテクストな部類の言語とされているため、翻訳の際には文化や習慣といったドキュメントの背景を十分に理解することが重要になります。