名前を覚える、覚えてもらう
March 31, 2020
しくみやキーワードを使う
自分でできる努力、それはまず「他人の名前を覚える」ことです。そして、それができたら今度は、「相手に自分の名前を覚えてもらう」ことです。
「他人の名前を覚える」うえでわたしのお勧めは、忘れた時にすぐさまその場で調べるしくみを作っておくことです。それには、名刺をデータベース化することが一番。名刺管理用のクラウドサービスもあるし、会社のデータベースにモバイルからアクセスできるようにしているところもありますね。
「覚えてもらう」ことに関しても同じで、もし覚えていなくても、思い出してもらうためのキーワードを相手に与えればいいのです。わたしの場合それは、「写真がついている名刺」だったり、「スキーやオリエンテーリング、サッカーの運営の話をすること」だったりします。
名前を覚えることは基本中の基本
これは、新入社員が会社に入ってきたときも同様です。
新しい人を迎えた社員は、入ってきた新人さんに必ず「挨拶」をし、「自己紹介」をし、「名前を覚え」、「名前を覚えてもらう」ことが大切です。もしこれらのことをしないと、この新人さんが他の事業部に入ったとき、仕事上で話す機会がほとんどなくなってしまいます。しかし、少人数の会社で「あの人は誰?」となっては困りますよね。
社員の方は、この新人さん1人の名前を覚えればよいだけですが、新人さんにとっては、全社員の名前を覚えなければなりません。だから、最初に新人さんがなかなか名前を覚えられないことは許してあげましょう。でも、社員から「名前を覚えてね」とプレッシャーをかけてあげるのは、親切と言うものです(笑)。
アメリカで生活をしていて一番感心したのは、初対面の人に一度挨拶をすると、どんなに発音が難しく聞き慣れない名前でも、必ず覚えて呼んでくれることです。子供のころから彼らは、人の名前を覚える重要性を教えられ、実地訓練を行っています。これは、グローバル化する世の中で生き延びる基本の一つといえそうです。
覚えられないときの「なんとかさん」
英語で「名前を覚える」ことは「to remember names」または「to put a name to a face」と言い、「名前を憶えてもらう」のは「to get someone to remember your name」と言います。人の名前を覚えるのが得意な人は、「he/she is good with names」と表現されます。一方、「顔を覚えるのは得意なのに、名前を覚えるのは苦手」な場合は、「I'm good with faces but terrible with names」という表現がしばしば使われます。
名前を思い出せない時は、主語としてこんな使い方をするときもあります。男性の場合は「What's-his-name」、女性は「What's-her-name」(「なんとかさん」的な使い方)。もちろん、できるだけこうした表現をせずに、ちゃんと名前を覚えた方が良いのは当然ですが。
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