魔法の言葉「そもそも」
November 10, 2020
大所高所で考えるきっかけに
アークコミュニケーションズのミッションステートメントは「お客様の思いや本質を、わかりやすく世界に伝える」です。それでは、その「思いや本質」を見極めるには、どうしたら良いのでしょうか?
それには、魔法の言葉「そもそも」が有効です。口癖にすると良いかもしれません。
利用例は、
「そもそも、どうしてこの会議を毎週開いているんだっけ?」
「そもそも、どうしてお客さんはこんな要求を出してきたんだろう?」
「そもそも」を国語辞典で調べると、「元来」という意味の副詞として出てきます。上記の例のように、話を原点に戻す言葉なのです。また、説き起こすときの接続詞にもなります。つまり、大所高所で考えるための「きっかけつくり」の言葉なんです。
でも、あまり頻繁に使わないほうが良さそうです。原点回帰は重要ですが、毎回、原点に帰っていたら、ものごとが前に進みません。割合は、たとえば、毎週定例で開いている会議(年に50回くらいの開催)で、年に1回くらい。
ときどき、「そもそも」を使って、今やっていることと元来の目的が合致しているか、相手が何を要求しているのかなど、前のステップに戻って高所大所から見直す習慣をつけることが大切です。
文脈や話す相手で異なる意味
それでは、英語で「そもそも」にはどの英単語を使えば良いのでしょうか。
「そもそも」はいろいろな場面で使える言葉なので、その英訳は文脈や話す相手によって異なります。すぐ、「anyway」や「in the first place」「to begin with」「initially」「originally」「always」などが思いつきますが、選ぶ単語によってニュアンスがかなり変わります。
たとえば、「そもそもどうしてこの会議を毎週開いているんだっけ?」の場合は、いくつか違った解釈が考えられます。課題・問題の始点を振り返る目的で「そもそも」を使った時は、「Why did we initially decide to have a weekly meeting?」になります。「毎週開くことを考え直したい」という意図を伝えたければ、「Why did we even decide to have a weekly meeting in the first place?」か「Why did we even decide to have a weekly meeting anyway?」がふさわしいでしょう。
そんないろいろなニュアンスを表現できる日本語の「そもそも」はとても便利な言葉ですが、解釈の仕方もさまざまなので、使う時には状況や相手のことをよく考えてから使うのが良さそうです。
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