アークコミュニケーションズスキーチームは、クロスカントリースキー競技とスキーオリエンテーリング競技において、グローバルに戦うアスリートの育成・支援と競技の裾野拡大を目的として、東日本大震災後の2011年に設立されました。2大会連続オリンピック出場のクロスカントリースキーヤーの恩田祐一選手と、9期連続スキーオリエンテーリング競技の日本チャンピオンである堀江守弘選手のサポートから始め、2013年にはフリースタイルスキー・スロープスタイル競技日本代表の米谷優選手が加わりました。
私が30代半ばに出会ったスキーオリエンテーリングでは、自然との共生や自分との闘いについて多くのことを学びました。それまでは、観戦はしてもトレーニングを積んで競技に参加することまでは思いもよりませんでした。私の生活は激変しました。そして、「生涯スポーツを見つけた喜びを分かちあう同志が欲しい」「一流のアスリートを応援したい」、そんな気持ちが芽生えるようになりました。せっかく応援するのであれば、一時的に金銭で支援するだけではなく、アスリートへの支援の輪が広がり、競技そのものも永続的に発展できるモデルが作れないかと考えるようになりました。
これまでの企業とアスリートの関わり方は、企業が宣伝効果を狙って一方的に支援するのに対し、選手はそれとは無関係に純粋に競技に取り組むという関係性がほとんどでした。しかし、長引く不況下においては、メジャースポーツの実業団チームですら存続の危機に陥り、さらに露出が少なく宣伝効果が小さなマイナースポーツにおいては、企業の協賛が非常にとりづらい状況になっています。
このままでは、グローバルレベルで戦っているアスリートであっても、マイナースポーツであるが故に支援の提供が制限され、金銭的にスポーツを続けることが困難になってしまいます。
アークコミュニケーションズは、人々のニーズが多様化している現在こそ、マイナースポーツとビジネスの新しい関係を築くチャンスだと考えています。アスリートを育成・支援する環境を整えながら、他の企業や地域社会に働きかけることで、アスリートを多面的に支援・応援するためのネットワークを拡大させます。アークコミュニケーションズは、こうしたベンチャーならではのビジネスモデル構築にチャレンジします。アスリートが引退したあとのキャリアについても一緒に考え、サポートしていきます。
一方、アスリートは、競技に真摯に取り組みながらも、アークコミュニケーションズの発展や他企業のビジネス面に貢献します。自分ができることを自分で考え、競技との関係の有無にかかわらず行動に移します。
アークコミュニケーションズスキーチームは、アスリートに対する支援の輪を広げる方法を模索しながら、アスリートと企業の共生のあり方を共に考え、実践するパートナーを募っています。
前シーズンは選手のサポートに加え、フリースタイルスキーとスキーオリエンテーリングのジュニアへの講習会を合計3回行いました。また、前シーズンから新たにサポートしている(フット)オリエンテーリング競技においては、ジュニア向け動画の字幕翻訳を提供いたしました。今シーズンも、引き続きジュニアへのサポートを行い、継続的に選手が競技に臨める環境の整備に力を入れる予定です。競技においては、6年連続スキーオリエンテーリング競技の日本チャンピオンである石原湧樹選手と、4年連続オリエンテーリングの日本チャンピオンである小牧弘季選手が、過去最高順位を更新すべく、世界の壁に挑みます。
皆様応援のほどよろしくお願いします。
株式会社アークコミュニケーションズ
代表取締役 大里真理子