翻訳の品質は、ご依頼いただいた時点で、実は大方決まると言えます。翻訳依頼を決める大切な要素の1つである「最適な翻訳者のアサイン」については、こちらの記事で解説しています。今回は、もう1つの大切な要素である「翻訳依頼前にできるひと工夫」についてお話します。
今回ご紹介する翻訳依頼時のひと工夫は、一度ご準備いただければ、その後翻訳依頼される際にも役立ちます。なにより翻訳品質を上げる効果が高く、翻訳を依頼する側の翻訳後の工程も減り、将来的な負荷軽減にもつながります。
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翻訳の品質は、ご依頼いただいた時点で、実は大方決まると言えます。翻訳依頼を決める大切な要素の1つである「最適な翻訳者のアサイン」については、こちらの記事で解説しています。今回は、もう1つの大切な要素である「翻訳依頼前にできるひと工夫」についてお話します。
今回ご紹介する翻訳依頼時のひと工夫は、一度ご準備いただければ、その後翻訳依頼される際にも役立ちます。なにより翻訳品質を上げる効果が高く、翻訳を依頼する側の翻訳後の工程も減り、将来的な負荷軽減にもつながります。
翻訳依頼時の品質を向上させる「ひと工夫」とは
の3つの資料の準備です。
これらは、特にお客さまが気になる「翻訳のばらつき」を抑えられる3種の神器です。
こうした資料を事前に準備し翻訳会社にご提供いただけると、翻訳品質の向上につながります。特に大量の翻訳する場合など複数の翻訳者が翻訳に関わるような大プロジェクトの際には大きな効果を発揮します。
より簡単にできるものから内容をご説明いたします。
「2割の時間で翻訳し、残り8割の時間は調査・見直し」と言われるほど、翻訳者は多くの時間を翻訳以外に費やしています。
お客様から「参考資料」をご提供いただければ、こうした調査にかかる時間が軽減され、翻訳品質の向上にもつながります。
具体的には、社内にある文書や今のお仕事の中で使用している文書で、翻訳対象文書に近いものや過去のバージョンの文書、関連する文書などがあれば、重要な参考資料となります。ほかにもホームページやカタログ、社内誌、広報誌なども、貴重な情報源として役立ちます。
「用語集」とは、頻繁に登場する単語や、業界用語、社内特有の言葉を、日本語と英語で対訳を一覧化したものです。
たとえばお客さまの取締役の東一郎さんが「Azuma」さんなのか「Higashi」さんなのか、また、原文に盛んに出てくる部署名の「HKB」が何を意味するのか(ちなみに某社では品質管理部のことだそうです)、翻訳会社の人間にはなかなかわかりません。
こういった用語をまとめた用語集を翻訳会社にご提供いただければ、翻訳者の調査時間を短くし、訳語のばらつきを抑える効果もあります。
用語集は用語の数が多過ぎると、翻訳者も覚えきれなかったり、用語集の中でばらつきが出てしまったりすることも多く見受けられます。文脈の中で、用語集と違った翻訳をした方が良い場合もあります。
そのため用語集作成の際は、まず社内の固有名詞、部署名をまとめるなど、必要最小限の用語で構成してみることをおすすめします。それだけでも得られる効果は大きいです。
用語集の作成は翻訳会社に依頼することもできます。
アークコミュニケーションズでは、過去の原稿から用語抽出ツールを使用して用語の抽出を行い、用語集を作成するサービスを実施しております。
用語集のサンプルをご用意していますので、用語集を作る際にはぜひ一度ご覧ください。
「スタイルガイド」とは、「ですます」調で訳すのか「である」調で訳すのか、どういう時にカタカナや英字を使うのか、半角や全角の使い分けやカッコ・中黒など記号の使い方はどうするのかなど、会社内での表記の決まりごとをまとめた資料です。
スタイルガイドを翻訳依頼の際にご提供いただけると、翻訳会社はお客様の表記ルールに沿った翻訳を行えるようになり、翻訳品質の向上につながります。
こうしたスタイルガイドをお持ちのお客さまはなかなか少ないのが現状。ですが、翻訳会社との仕上がりのイメージの共有にも役立ちますので、翻訳発注の機会にお作りになっておくのが得策です。
スタイルガイドは翻訳以外にも役に立ちます。
たとえば、マニュアルやプレスリリースなどを作る時はもちろん、ホームページのコンテンツを作成する時にも重宝します。ホームページは複数の担当者が作るのが一般的ですので、全体のトーンを統一させるためにはスタイルガイドが効果的です。
文体や表記の基本的なルールを揃えただけで、資料の見栄えはグッと良くなります。
スタイルガイドの作成も翻訳会社に相談することができます。
お客さまが一から作る必要はなく、翻訳会社が持っている汎用的なスタイルガイドを流用するという方法もあるからです。プレスリリースの作成など社内ライティングが多いのであれば、用語集や、独自のスタイルガイドを作ることも、会社のブランディングのためには価値があります。新聞社や出版社が使っている表記ルール(例えば共同通信社の『記者ハンドブック』など)が参考になります。
アークコミュニケーションズの翻訳サービスは、44言語すべてをネイティブが翻訳。ネイティブにとって自然な文章に仕上がる高品質な翻訳を提供しています。
翻訳者はいずれも合格率5%という厳しいトライアルを合格した実力者たち。言語能力に加えて各専門分野の知識やビジネススキルも兼ね備えているので、お客様企業の事業やニーズにマッチした翻訳を行えます。
※一部の言語につきましては英語への翻訳を介しての作業となります。
翻訳にお困りでしたらアークコミュニケーションズにお声がけください。
経験豊富なプロジェクトマネージャーが親身になって、お客様の翻訳に関するお悩みやご要望をお聞きし、ご要望に寄り添った適切なソリューションをご提案いたします。
株式会社アークコミュニケーションズ「翻訳会社アークのブログ」編集チーム
「翻訳会社アークのブログ」では、翻訳に関するノウハウや豆知識、世界各国の言語や文化などさまざまな記事をお届け!翻訳会社ならではの視点から、みなさまのお役に立つ情報や知っておもしろい話題をお伝えします!
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