外国人のクライアントに説明をしたり、外国人の上司に報告をしたりなど、英語でプレゼンをする機会がビジネスシーンで増えています。
聴き手にきちんと伝わる英語プレゼンのためには、プレゼン資料や台本の準備や翻訳、プレゼン当日の話し方など、いくつか押さえるべきポイントがあります。
今回は、英語でプレゼンをするときのポイントを4つご紹介します。
プレゼン資料はシンプルかつコンパクトに、そして結論は最初に
英語でプレゼンする場合、資料はできるだけシンプルかつコンパクトにし、口頭での説明に重点を置くようにしましょう。
日本語のプレゼンは、資料も説明も懇切丁寧な傾向にありますが、英語のプレゼンでは、わかりきった説明や前提条件などは省いて要点だけにしぼる方がネイティブに伝わりやすくなります。
アップルの創始者である故スティーブ・ジョブズも、プレゼンの資料がシンプルだったことで有名です。
また、日本語では説明した後に結論を述べることが多いですが、英語は結論を先に提示する言語です。そのため資料も最初に結論を述べ、その後に理由を説明するかたちが良いでしょう。
伝えたい結論がいくつかある場合は、「結論→説明」の流れを繰り返す流れをおすすめします。
資料や説明でわからないところがあれば、質問があるはずです。資料の内容は完璧を求めすぎないようにし、あらかじめ想定問答を考えておくと良いでしょう。
台本の翻訳は、ネイティブにも伝わりやすい「意訳」にしよう
聴き手に伝わる英語プレゼンのためには、英語で話す台本の準備も重要です。台本は日本語のものを言葉どおりに直訳するのではなく、ネイティブにも伝わりやすい自然な言葉に意訳することがポイントとなります。
プレゼン資料と同様に、結論を最初に述べて後から理由を説明する流れでまとめることも意識しましょう。
また、台本を準備する際には、息継ぎや強調のタイミングも確認しておきましょう。英語が苦手で読み方を忘れてしまいそうな単語がある場合には、念のためにカタカナでルビを振っておくのも有効です。
台本の準備だけでなく、実際に声に出して読む練習をしてみて、読みづらかったり詰まりやすかったりする箇所をあらかじめチェックしておきましょう。
英語プレゼンの冒頭にはユーモアを取り入れてみよう
海外の人はユーモアを大切にしています。それは、アメリカの大統領の演説や海外企業のプレゼンで、必ずと言っていいほど最初にちょっとしたジョークが取り入れられていることからもわかります。
そこで、英語プレゼンでは簡単に自己紹介した後、笑いが出るような軽いトークをちょっと挟んでから本題に入ることをおすすめします。
英語で笑いを取ることにハードルを感じるようでしたら、正直な気持ちを少し大げさに伝えるという方法もあります。
たとえば、英語が苦手なら「英語が苦手なので、昨日寝ないでプレゼンの練習をしたが、わかりにくいときはいつでも質問してほしい」などと表現豊かに伝えれば、聴き手もそのつもりで聴いてくれでしょう。
ユーモアは自分のことを題材にするのが比較的簡単で問題も起きずらいです。レーガン元大統領は、80歳を超えたときのスピーチで「今日は特別な夜です。でも、私ぐらいの歳になると、毎日が特別な夜ですが。」と始めました。自分の年齢を笑いにして聴衆を和ませ、注意を引きつける手法は見事です。
ゆっくりと大きな声で話そう
プレゼンでは、話すテンポも重要です。緊張するとつい早口になってしまいますが、できるだけゆっくりと話すように心がけましょう。声は大きめで、はっきり話すようにします。
また、アイコンタクトや表情、声の抑揚、体の動きも注意したいポイントです。下を向いて台本を読み、聴いている人の目を見ないという態度では、興味を持って聴き続けてもらえません。伝えたいという気持ちを体全体で表すことも大切です。
プレゼン練習では、自分の声や姿を録画で確認したり人に見てもらったりすると、客観的に自分の姿を知ることができ、とても参考になります。
動画サイトではスティーブ・ジョブズやアメリカのオバマ元大統領など有名人のプレゼンの動画がたくさんありますし、音声CD付のテキストも販売されていますので、それらも参考にすると良いでしょう。
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