翻訳作業を外部に依頼する場合、原文を翻訳会社に預けて翻訳してもらう請負サービスと、翻訳者を派遣してもらう派遣サービスの2つの方法があります。「翻訳サービス」と言うと、請負サービスを考える方の方が多いと思いますが、派遣サービスにも多くのメリットがあります。ぜひ比較検討の上、最適なサービスを選んでください。
今回は、翻訳業務を依頼する際に、お客さまにとって最適な選択をしていただくために、翻訳の請負サービスと派遣サービスの特徴を比較解説します。
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翻訳作業を外部に依頼する場合、原文を翻訳会社に預けて翻訳してもらう請負サービスと、翻訳者を派遣してもらう派遣サービスの2つの方法があります。「翻訳サービス」と言うと、請負サービスを考える方の方が多いと思いますが、派遣サービスにも多くのメリットがあります。ぜひ比較検討の上、最適なサービスを選んでください。
今回は、翻訳業務を依頼する際に、お客さまにとって最適な選択をしていただくために、翻訳の請負サービスと派遣サービスの特徴を比較解説します。
翻訳の品質は、翻訳者の「語学力」と「理解力」に多くを依存すると言って良いでしょう。この切り口から、請負サービスと派遣サービスの品質について見てみましょう。
請負サービスでは、発注先の翻訳会社がお客さまのご要望と翻訳するドキュメントの内容によって、最適な翻訳者をアサインします。さらに、必要に応じて複数の翻訳者が対応したり、チェッカーという翻訳品質を確保するための要員も準備します。請負では、ドキュメントに最適な翻訳者を確保し、さらに複数のチェック工程を行うことで、翻訳の品質を担保します。
派遣サービスでは、翻訳者がオンサイトで作業することで、お客さまの会社特有の用語や事業背景を十分に理解した上で翻訳にあたります。また、一つの会社に関する翻訳作業を繰り返すことで翻訳者の理解がより深まり、さらに品質を向上させることができます。このように派遣では、翻訳者の「理解力」を高めて翻訳品質を高めるメリットがあります。
請負と派遣それぞれのサービスで得手不得手なドキュメントがありますので、単純な比較はできません。お客さまの側がそれぞれの特性を理解した上で、最適なサービスを選び依頼していただくことが大切です。
請負サービスは、お客さまの希望する納期にお応えするため、複数の翻訳者をコントロールして対応します。そのため原則1人で翻訳を行う派遣サービスと比べると、ある程度大きな規模(文章量)があり、かつ納期が決まっているドキュメントの翻訳に対応しやすい特徴があります。また、派遣とは異なり、海外リソースを使うなど、夜間や休日にも柔軟に対応可能であり、結果的に短納期を実現できる場合もあります。
派遣サービスは、お客様が翻訳者に直接指示を出せることが大きな特徴です。そのため、例えばボリュームの少ないドキュメントがバラバラと出てくるような状況や、原文の修正や追記などが続々と発生するようなドキュメントの翻訳に、柔軟かつスムーズに対応しやすいメリットがあります。また、社内にいることで、翻訳者が社内事情やドキュメントに対する理解を深めていき、翻訳品質が向上し、スピードも上がりやすいメリットもあります。
機密保持に関しては、翻訳のためにドキュメントを外部に出すことに不安があったり、そもそも持ち出しが出来ないという事情があるお客さまもいます。派遣による翻訳は、お客さまの社内でクローズドに翻訳作業ができるメリットが大きくあります。
請負サービスの場合は、発注先の翻訳会社のセキュリティレベルに依存しますから、一概にセキュリティレベルが低いとは言えません。プライバシーマークを取得するなど普段からセキュリティに神経を使っている翻訳会社を選ぶことが大切です。もしドキュメントを外部作業することに躊躇するのであれば、請負サービスでも社内ネットワークにアクセスできるポイントで作業する、といったような対応も可能ですので、ご相談ください。
コストも納期と同様に、請負と派遣それぞれにメリットとデメリットがあります。請負サービスは基本的に原稿の文字数によって料金が決まります。一方で派遣サービスは、派遣者の時間単価と就業時間で料金が決まります。この点を押さえておけば、翻訳の内容に合わせて比較・判断が容易になります。
派遣サービスは、翻訳業務の有無に関わらず、派遣者をある一定期間確保するため、就業時間の変動はあるものの「定額課金制」と言うこともできます。このため、就業時間内であれば、翻訳者の理解力や作業効率が高まることで、コストパフォーマンスを高めることができます。一方で、任せたい翻訳作業が少ない場合は翻訳者の手が空くこともあり、その間に発生する料金が無駄と感じることもあるかもしれません。その場合は、短時間や週3日などでの派遣を依頼するなど、派遣会社ともご相談ください。
ここまでのご説明をふまえて、どういったケースであれば、請負サービスよりも派遣サービスが適切だと判断できるでしょうか?以下にその例を列記してみたいと思います。
このように翻訳向けの派遣サービスは、その特徴に応じて利用に適したシーンがあります。しかし、請負しか対応できない翻訳会社は当然請負サービスを提案しますし、派遣会社は翻訳者の派遣を勧めてきます。大切なのは、請負と派遣、これら2つのサービスをお客さま目線で比較検討し、お客さまにとっての最適解を導き出すことです。そのためには、翻訳者派遣にも対応できる翻訳会社に相談することが一番の早道でしょう。
ただし実際には、派遣サービスを提供できる翻訳会社はそう多くはありません。なぜなら、人材派遣を行うためには厚生労働大臣の「労働者派遣事業許可」が必要だからです。翻訳者派遣は、人材を豊富に擁する大手派遣会社からの派遣に頼っているのが実状です。一方、大手の派遣会社は、翻訳者に特化していない分翻訳業務には詳しくないという面があります。
アークコミュニケーションズでは、請負サービスはもちろん翻訳者の派遣サービスもご提供しております。翻訳を依頼したい、とお考えでしたらまずアークコミュニケーションズにご相談ください。両者の特徴やメリットについて丁寧に説明させていただきながら、弊社の翻訳サービスについてご案内いたします。また、派遣と請負のミックスサービス等のご提案もさせていただけます。
株式会社アークコミュニケーションズ「翻訳会社アークのブログ」編集チーム
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