翻訳会社の納品物の品質をもっと向上させたい、納品物を社内で修正する手間を少なくして、業務の負荷を減らしたい、とお考えになったことはありませんか?
今回は、翻訳会社に依頼する際に押さえておいていただくと良いポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえて翻訳を依頼していただくと、打ち合わせがスムーズになり、望んだ納品物を得られやすくなります。
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翻訳会社の納品物の品質をもっと向上させたい、納品物を社内で修正する手間を少なくして、業務の負荷を減らしたい、とお考えになったことはありませんか?
今回は、翻訳会社に依頼する際に押さえておいていただくと良いポイントをご紹介します。これらのポイントを押さえて翻訳を依頼していただくと、打ち合わせがスムーズになり、望んだ納品物を得られやすくなります。
翻訳会社に翻訳を発注する時には、まず「翻訳が必要な言語はどれか」を確かめることが重要です。これは、ターゲットに合わない言語に翻訳してしまうことを避けるのと、余計な翻訳コストをかけないためです。
例えば、翻訳のご要望が特に多い「日本語から英語への翻訳」ですが、「アメリカ英語」や「イギリス英語」など、英語にも種類があります。「アメリカ人にはイギリス英語が伝わらない」とまでいうほどの違いはないのですが、文章の内容をニュアンスまで正確にターゲットまで届けるためには、適切な英語をお選びいただくと良いでしょう。
中国語への翻訳は特に注意が必要です。中国語には「標準中国語」や「広東語」など様々な種類があり、これらは共通点こそあるものの、お互いに通じない言葉であるからです。さらに、文字にも「簡体字」と「繁体字」の2種類があり、国や地域によって使われる文字も異なります。中国語に翻訳する際は、どの国や地域の人々向けかを考慮し、ターゲットに合った中国語を選択する必要があります。
また、「カナダ人向けに翻訳したい」といったように、「国」や「地域」をターゲットに翻訳する場合も注意が必要です。例えばカナダの場合、公用語として英語とフランス語の2つが定められているため「英語とフランス語に訳す」「英語に訳す」「フランス語に訳す」といった3つの選択肢が生じます。このように公用語が複数ある国は意外に多く、公用語が5つもある国も存在するので、翻訳が必要な言語の選択には注意が必要です。
ご依頼いただく翻訳ドキュメントの中身をあらかじめご確認いただき、翻訳が必要な箇所をピックアップしていただくと、翻訳にかかるコストの削減と納期の短縮につながります。特にボリュームが大きい資料やWebサイトについては、実は翻訳が不要な箇所が多い可能性があります。
例えば商品カタログを翻訳して海外版を作成したいとき、日本国内でしか販売していない商品のページがあれば、その部分は翻訳が不要といえるでしょう。このように、明らかに翻訳が不要な箇所を見つけておくだけでも、翻訳コストは違ってきます。
ほかにもWebサイトの場合、サイト内のコンテンツすべてを翻訳すると、コンテンツの更新や追加に伴う再翻訳も、さらにコストと労力が必要になります。例えば、海外で一部の商品のみを販売するような場合、その商品に関するコンテンツや会社に関する情報に限るなど、翻訳が必要なページを限定すると、全体のコストと時間を減らすことができます。
翻訳以外に必要な作業というのは、例えば「レイアウト調整(DTP)」があります。文章を別の言語に翻訳すると、文の長さが変わり、レイアウトが崩れたり、ページがずれる、といったことが起こります。DTPとは、こういったレイアウトの崩れを調整する作業のことで、翻訳会社では通常、有料のオプションとしてサービス提供しています。
ほかにもWebサイトの翻訳に際しては、画面に表示される文章を翻訳するだけではなく、METAタグ属性の「title」や「description」など、HTML内にある見えない要素を翻訳したり、翻訳したものをCMS(Contents Management System)に投入したりなどの作業が必要になります。
翻訳会社に依頼するときには、こうした翻訳以外に必要な作業がないかご確認いただき、そういった作業も合わせて翻訳会社に相談すると、翻訳後の煩雑な作業負荷を軽減することもできます。
翻訳の品質を決める重大要素の一つは、そのプロジェクトに合った翻訳者をアサインすることです。翻訳会社は何百人もの翻訳者の中から、お客様からのヒアリングをもとに適切な翻訳者をアサインします。
ですから、翻訳会社が翻訳者をアサインする際により適切な判断を下せるよう、翻訳をご依頼いただくドキュメントについて、お客様の方から十分に情報をお伝えいただくと、それだけで翻訳会社がより良い翻訳者をアサインしやすくなり、翻訳品質の向上にもつながります。
例えば教育関連分野の翻訳をご依頼いただく際には、
「来日したばかりの留学生向けに学校のルールを説明する資料です」
「海外で開催される学会にて研究発表を行う際に配布する資料です」
「海外の研究者向けに研究設備について紹介するウェブページです」
などと、もう一歩、内容に踏み込んだ情報をお伝えいただけると効果的です。
ドキュメントの使用目的や対象となる読み手によっても、アサインする翻訳者は違ってきますので、翻訳会社に対象読者も伝えていただくことをおすすめします。
例えば、技術的な内容の資料でも、プレスリリースなどの一般向けのものか、エンジニア向けのマニュアルや仕様書などの業界事情に詳しい顧客なのか、初めてこのサービスを紹介する顧客なのかによって、訳し方が変わります。また、読み手が英語を母国語とする人々なのか、それとも英語を第二外国語とする人々も対象に含めるのかによっても、訳し方は違ってきます。
翻訳会社は「この目的なら、もっと安い翻訳者を使って予算内に収めることができる」、「企業ブランディングに関わることなので品質を重視して翻訳する必要がある」などと、予算や納期とのトレードオフも考慮して翻訳者をアサインできますので、ぜひ読者についても具体的な情報をお伝えください。
納期を短くすることを重視するあまり、「品質はどうでもいいから、とにかく納期を優先してください」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。しかし、急ぎのものほど、品質が重視されるケースが多いことを、アークコミュニケーションズはこれまでの翻訳受注経験から知っています。
もちろん、急ぎの場合は、通常行うプロセスを省略し、短納期で翻訳物をご提出することも可能です。ただし、そういった場合は逆に、品質の中でも「譲れないところ」、ある意味「手を抜いてよいところ」など、お客様が要求される品質レベルを明確にお伝えください。
例えば
「翻訳者の間で表記がばらついても構いません」
「専門用語は訳さないでそのまま英語で表記してもいいです」
「数字は絶対間違えないでください」
「最初の3ページの要約だけは品質はいつも通りに」
などと具体的にお伝えいただけると、翻訳会社はそれに対応した品質の翻訳に仕上げることができます。
また納期についても「できるだけ早く」などではなく、「明後日までに」「今週金曜日までに」といったように具体的な日にちをお伝えいただくと、翻訳会社はその期間で最適なソリューションを提案することができます。
どんなに優秀な翻訳者でも、見間違い、勘違いなどによる誤訳、あるいは数字の転記ミスなどの人的ミスを100%ゼロにすることはできません。また、ボリュームの大きいドキュメント翻訳の場合は、複数の翻訳者で対応することがありますが、この方法だとどうしても翻訳者間でばらつきが出てきます。
こういった問題を最小限に食い止めるために品質管理を行うのが、翻訳会社の重要な務めです。翻訳会社との打ち合わせなどの際にはぜひ「品質管理のためにどのような工夫をしているのですか?」と聞いてみてください。依頼しようとしている翻訳会社が品質管理を適切に行っているのか、ご確認いただくことができます。
アークコミュニケーションズでは、翻訳担当者とは別の翻訳者による全文突き合わせチェックを行っています。さらに、チェックの内容を翻訳担当者にフィードバックし、翻訳担当者が自ら修正等を行うことで、全体の統一感を維持したまま誤訳やケアレスミスを無くすようにしています。下記ページも合わせてご参照ください。
アークコミュニケーションズの翻訳サービスは、44言語すべてをネイティブが翻訳。ネイティブにとって自然な文章に仕上がる高品質な翻訳を提供しています。
翻訳者はいずれも合格率5%という厳しいトライアルを合格した実力者たち。言語能力に加えて各専門分野の知識やビジネススキルも兼ね備えているので、お客様企業の事業やニーズにマッチした翻訳を行えます。
※一部の言語につきましては英語への翻訳を介しての作業となります。
翻訳にお困りでしたらアークコミュニケーションズにお声がけください。
経験豊富なプロジェクトマネージャーが親身になって、お客様の翻訳に関するお悩みやご要望をお聞きし、ご要望に寄り添った適切なソリューションをご提案いたします。
株式会社アークコミュニケーションズ「翻訳会社アークのブログ」編集チーム
「翻訳会社アークのブログ」では、翻訳に関するノウハウや豆知識、世界各国の言語や文化などさまざまな記事をお届け!翻訳会社ならではの視点から、みなさまのお役に立つ情報や知っておもしろい話題をお伝えします!
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