スピード化の時代を反映し、とかく急ぎの翻訳が多い昨今です。お客様の中には、納期を短くすることを重視するあまり、「品質はどうでもいいから、とにかく納期を優先してください」と翻訳会社におっしゃる方がいらっしゃいます。
しかし、急ぎのものほど、実は品質が重視されることが多いと、私たちは気付いています。
「急きょ、本国から社長が来ることになったので、資料を訳さなければいけない」「会社を買収することになったので、その判断を本国に仰ぐため急いで英訳したい」などなど、重要性の高い案件が多く、高品質が要求されるのです。
もちろん、急ぎの場合は翻訳会社が通常行っているプロセスを省略せざるを得ません。ですから、譲れないところや手を抜いてよい点など、お客さまが要求される品質レベルを翻訳会社に明確に伝えていただく必要があります。
「翻訳者の間で表記がばらついても構いません」
「専門用語は訳さないでそのまま英語で表記してもいいです」
「数字だけは絶対間違えないでください」
「最初の三ページの要約だけは品質はいつも通りに」
などと、具体的に翻訳会社に言っていただけると、緊急の場合でも品質に対するお客様の満足度は上がってきます。