グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。
先日、久々に実家に帰った際、玄関に入ると見慣れないカラフルな刺繍のタペストリーが目に飛び込んできました。母が刺繍教室の友人からいただいたハンガリー土産だそうです。刺繍されているチューリップはハンガリーの国花なのだとか。なんだか気になって、手元にあったスマートフォンで調べてみると、ハンガリーでは、チューリップだけではなく、ゼラニウムも国花とされていることでした!ハンガリーの国花について興味がわいてきたので、早速調べてみることにしました。
ハンガリー国民に愛される花、チューリップ
ハンガリー語でチューリップは"Tulipan(トゥリパン)"となるようです。Webサイト「HELO NATIONAL」によると、チューリップは15世紀初めにトルコからハンガリーに伝わったそうです。チューリップという名前は、頭に巻くターバンを意味するトルコ語"Tulband"に由来するのだとか。チューリップはハンガリーに伝わるとあっという間に人気を博したようです。当時のオスマン帝国の王のお気に入りの花だったことも、チューリップがハンガリーの国花になった理由のひとつと考えられているようですね。現在でも、チューリップはハンガリーが世界に誇る伝統工芸品、ハンガリー刺繍のデザインとして、よく使われているそうです。Webサイト「ハンドメイド・刺繍のチョコール」によると、チューリップのつぼみの形が妊娠した女性のお腹の形に似ているということで、「生命が誕生する場所」という意味があるそうです。
ハンガリーを象徴する花、ゼラニウム
ハンガリー語でゼラニウムは"Muskatli(ムスカトリ)"となるようです。Webサイト「世界の国花・日本の県花」によれば、ヨーロッパ特有の、水はけがよくてやや乾燥した環境がゼラニウムの生育条件に非常に合っているとのことです。ハンガリーでは、街角の街頭のハンギングバスケットや、花壇などにゼラニウムが多く利用されているそうです。観賞用途に加え、ゼラニウムが放つ香りが虫よけに効くそうで、窓辺に置く花の定番にもなっているとか。ハンガリーの人々の日々の生活に密着した花がゼラニウムといえそうです。
イギリス人作家のDulce RodriguesさんのWebサイトにゼラニウムという名前の語源が説明されていたので、簡単に紹介したいと思います。ゼラニウム(Geranium)の語源は、ギリシャ語の"geranos"という単語で、これは「鶴のくちばし」を意味するそうです。ゼラニウムの実が付く様子が、鶴のくちばしのように見えるからとのこと。ゼラニウムは、15世紀にヨーロッパに伝わって以来、古くからハンガリーの人々にとって身近の花として咲き続けているのではないでしょうか。
どちらかひとつになんて選べない!だから国花はふたつ!
日本の桜と菊のように、ハンガリーにもチューリップとゼラニウムのふたつの国花があると思うと、なんだかハンガリーに親しみを覚えます。どちらも国民にとって大切な花であり、きっとひとつに選べないということなのでしょうね。近々もう一度実家へ帰って、あのハンガリー刺繍のチューリップを眺めてみようと思います。
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