サイトリニューアルの流れ【①要件定義編】
June 28, 2023
こんにちは。
アークコミュニケーションズ Web&クロスメディア事業部です。
サイトリニューアルプロジェクトのフローについて紹介する第1回は、「要件定義」です。
お客様にはお客様それぞれのサイトリニューアルの目的があります。そして、それぞれやりたいこと、やってほしいことがあります。しかし、それ以外にもサイトを構築するために決めておかなければならないことが多くあります。それらをプロジェクトの初期段階で網羅的に可視化して合意を取るのが要件定義の役割です。
要件定義をしっかり行っていないと、プロジェクトの終盤になって「それはそっちがやってくれると思っていた」「この機能はあると思っていた」「このページは要らなかったのに」とお互いに頭を抱えることになります。
要件定義の主な項目
ウェブサイトリニューアルの要件定義で決める項目は大きく次の4つに分けられます。
リニューアル基本要件
ターゲットとサイトの目的、ゴール、実現したい事、予算、いつまでにリニューアルしたいかなどのアウトライン。
対象範囲(スコープ)
リニューアルの対象範囲・ボリュームを定義します。
どれだけのページ数を制作するのか、採用サイトも含まれるのか、取り扱う言語は日英だけなのか、サーバーも入れ替えるのか、記事のライティングや撮影が必要かなど。
サイト基本要件
コンテンツ構成面、システム面での基本的な要件を定義します。
対象とするブラウザ、指定のロゴ規定やデザインルールはあるのか、JISに準拠するのか、
どんなCMSを使用するのか、サイト内検索、問い合わせフォームは必要かなど。
プロジェクト進行
連絡体制、会議体、使用するコミュニケーションツール、決裁のタイミングなど。
これらの要件を、ゼロから決めるのはとても大変です。しかし、ご安心ください。
私たちの長年のWeb制作の経験から、サイトリニューアルで採用すべき一般的な仕様は決まっています。そこにお客様の要望を加味したドラフト案をご提示しますので、それをスタートラインに話を進め、スピーディに要件をまとめることができます。
要件定義で失敗しないポイント
① 役割分担を明確に
リニューアルプロジェクトはクライアント様と制作会社との共同作業です。制作会社が行うことだけを定義していると要件漏れの原因になります。
「製品写真はクライアント側で用意する」
「サーバーはクライアント側で用意、開発環境は制作会社側が用意」
などクライアント様側のタスクも明示しておくことです。
② やらないことを明確に
要件定義に起因する失敗で最も多いのが、要件漏れです。特に、Webの専門ではないみなさまには「これをやります」と伝えても、それがやりたいことを網羅しているか判断することができません。
「これはやります。それは不要なのでやりません。」
選択肢として考えられる要素はテーブルに上げて決めることが重要なのです。
③ あとで決めることを決めておく
要件定義の段階ですべてを決めることはできません。検討に時間がかかるもの。設計が進んでから議論できる内容は課題として定義しておき、あとで忘れずに対応するようにします。
要件定義が合意できると、次は設計・デザインです。
しかし、要件定義書はプロジェクト全体を通して使われるものです。アークではプロジェクトの中盤および終盤で社内で要件定義書の点検を行い、実施漏れがないか、未定事項が残っていないかなどのチェックを行っています。