他業界から転職してきた駆け出しのユッチです。翻訳業界は初めてなので学ぶことばかりですが、先輩にいろいろと教えてもらいながら勉強しています。
先日、テレビでケニアから留学している大学生陸上選手とチームメイトの大学生たちの練習後の風景を目にしました。私の頭には、何語で会話しているのだろうという素朴な疑問が浮かびました。アフリカの人は英語を話すイメージも強いので、やはり英語なのでしょうか?
調べてみると、ケニアやタンザニアの公用語はスワヒリ語ということがわかりました。正直、名前しか聞いたことがない言語だったので、良い機会と思い、少し調べてみることにしました。
スワヒリ語はどこの国の言葉?スワヒリ語の歴史
外務省のサイトによれば、スワヒリ語を公用語としている国は、アフリカのタンザニア連合共和国とケニア共和国。そのほかにもウガンダ共和国、ブルンジ共和国、ルワンダ共和国、コンゴ民主共和国、モザンビーク共和国などで話され、なんとアフリカ全土では7000万人がスワヒリ語を話すのだとか。
「スワヒリ(swahili)」の語源は、「海岸」を意味するアラビア語の「サワーヒル(sawāhil)」。東アフリカ海岸地域の人々が、アラブ人やペルシャ人、インド人たちとの交易を進めるなかで発展したようです。初めは話し言葉だったそうですが、アラビア語で記されるようになり、のちにヨーロッパの宣教師がアルファベットで表記するようになったとのこと。「標準スワヒリ語」は20世紀前半に制定されたそうです。
スワヒリ語に関するお役立ち情報
スワヒリ語情報
スワヒリ語は日本人が学習しやすい言語だそうです。アルファベット表記で、発音も子音と母音を組み合わせたカタカナ発音でよく、覚えなければならない文法ルールや例外も多くないようです。また、学習のためのインフラも整っています。『簡明日本語―スワヒリ語辞典』、『簡明スワヒリ語―日本語辞典』という辞書があり、日本語で書かれた文法書も各種あるとのこと。
文法はそれなりにじっくり学習する必要があるそうです。「もの」、「抽象名詞」、「場所」といった個別の名詞がそれぞれ15のクラスに分類され、動詞の前には必ずその名詞の種類に対応した接頭語がつくのだとか。さらに、前置詞の代わりに動詞が変化することも。語順は英語と同じで、主語、動詞、目的語(または補語)が基本とのこと。疑問文は、語順は変えず、日本語同様、文尾を上げるだけでよいようです。
ケニアのビジネス情報
「らくらく貿易」によると、ケニアの女性の就業率は高く、世界48位(189か国中)。社会進出も目覚ましく、国際的にも評価されているようです。当然女性に対するマナーは重要で、ビジネスミーティングは女性の身だしなみをほめるところから始まることも多いのだとか。ケニアの女性は髪にこだわりが強いので、髪型が新しくなったときは「新しい髪形、似合っていますね」などと言うのはエチケットだそう。ただし日本と違い、ウィッグやエクステンションをよく使うので要注意。ちなみに、髪型は裕福さを表すこともあるそうです。もともとかたい毛質の人が多いため、一番維持費がかかるストレートは憧れの的のようです。
「リクナビ NEXT JOURNAL」で紹介されている、ケニアで活躍中の阿子島さんによると、ケニアの国民性は「ポレポレ(ゆっくりゆっくり)」。時間厳守の意識がないというより、時間はいくらでもあると考えるのだそうです。また、信用できる情報や人を見分けるのも注意が必要。ビジネス上の常識が異なるため、してもらいたいことを明確に伝え続けることが大事とのこと。しかし、人間関係はオープンでフレンドリー。見知らぬ同士でも談笑し、特別な用事がなくても、コミュニケーションは頻繁にとるのが普通だそうです。
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