他業界から転職してきた駆け出しのユッチです。翻訳業界は初めてなので学ぶことばかりですが、先輩にいろいろと教えてもらいながら勉強しています。
「日経ビジネスONLINE」に掲載されていた赤と黄色の国旗に目が留まり、記事を読んでみると、それがマケドニアの国旗であることを知りました。なんでも旧ユーゴスラビアが解体して生まれた6つの共和国と、2つの自治州の中において、マケドニアは経済発展が最も遅い国のひとつだったそうです。それが、2015年の世界銀行の「ビジネス環境の現状(Doing Business)」ランキングでは、29位の日本に次ぐ30位にランクインしています。どのような経緯で、この目覚ましい発展につながったのか興味を持ち、調べてみることにしました。
マケドニアの歴史と現在の発展に至るまで
地図で見ると、マケドニアはバルカン半島に位置し、南はギリシャ、東はブルガリア、西はアルバニア、北はセルビアとコソボに接している内陸地だということがわかりました。外務省によるとマケドニアの国面積は、九州の約3分の2ということです。
「日経ビジネスONLINE」によれば、旧ユーゴスラビア時代のマケドニアは経済発展が遅れていて、先進国のスロベニアとは6倍以上もの経済格差があったそうです。伝統的には、マケドニアは農業国で、特にたばこは現在でも主要生産物のひとつとのこと。マケドニア産の葉タバコは、その香りなどから高品質な商品とされ、世界的なブランドとして需要があるようです。そんな伝統ある農業国マケドニアでしたが、旧ユーゴ時代には、連邦主導の工業化政策が進められ、工業国へと転身していったそうです。
そして旧ユーゴの最貧国だったマケドニアが、2015年には世界銀行による「ビジネス環境の現状(Doing Business)」で30位にまで上りつめました。外務省によれば、マケドニアの目下の目標はEUおよびNATOへの加盟であり、2005年12月にはEU加盟候補国ステイタスを獲得したとのことです。
マケドニアのお役立ち情報
「地球の歩き方」によると、マケドニアでは、公用語であるマケドニア語のほかに、アルバニア語、トルコ語、ギリシャ語を話す人も多くいるそう。外国語では、英語、ドイツ語、イタリア語などが通じやすいようです。マケドニア語は、スラブ語派の南スラブ諸語に属し、系統上はブルガリア語に最も近いとのことです。
「マケドニア語 旅会話の素」によれば、マケドニア語は、一部異なる文字があるものの、ロシア語と同じキリル文字が使われるとのことです。5つの母音文字は、ロシア語と同じだそうなので、ロシア語を習得している人には覚えやすいでしょう。アクセントは、基本的に後ろから3番目の音節に置かれて、接尾辞がつく場合は、接尾辞を含めて後ろから3番目の位置になるそうです。単音節や2音節の単語の場合、アクセントは語頭に置かれるとのこと。自然なアクセントの習得には、訓練が必要ですね。
私はキリル文字に少し苦手意識があるのですが、マケドニア語の「はい」である「ダ」、「いいえ」である「ネ」の2つは覚えられそうです。このひと言が、いつの日か、私のマケドニア語でのコミュニケーションに大いに役立つかもしれません!
コミュニケーションに役立つといえば、マケドニアのトピックとして興味深いものを見つけました。世界的に有名なマザー・テレサはアルバニア人として知られていますが、生まれはマケドニアなのだそうです。
今後の動向に注目したいマケドニア
旧ユーゴスラビアの最貧国としてスタートしながら、さまざまな困難を乗り越え、経済発展を遂げてきたマケドニア。現在のマケドニアの最大の目標でもある、EUおよびNATOへの加盟が実現するのか、今後も注目していきたいと思います。
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