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ヨーロッパ最後の中世!?ルーマニアとルーマニア語について調べてみました

2021-11-25 13:08
ヨーロッパ最後の中世!?ルーマニアとルーマニア語について調べてみました

グローバルな仕事に憧れて翻訳業界に飛び込んだ入社2年目のヨッシーです。入社以来、日々の発見と勉強を通して翻訳の奥深さを実感しています。

スポーツ好きの私としては、ルーマニアと聞くと「体操女子」のイメージが強いのですが、調べてみると、ほかの東欧の国々と同様、ルーマニアは他国からの長い支配の歴史を持っていることがわかりました。現在では、「ヨーロッパ最後の中世」と呼ばれ、世界中から多くの観光客を集めているそうです。観光業だけでなく、2007年のEU加盟以降は、経済成長も進み、世界的にルーマニアとのビジネスやルーマニアでの起業も増えてきているそうです。

そんなルーマニアとルーマニア語について調べてみました。

「ヨーロッパ最後の中世」と呼ばれるルーマニアの過去

DTACルーマニア観光情報局によれば、ルーマニアはバルカン半島の北に位置し、その面積は日本の本州とほぼ同じくらいだそうです。

ほかの東欧の国々同様に、ルーマニアは長年にわたる他国からの支配、侵略の歴史を持ちます。「賽(さい)は投げられた」の言葉で有名なローマの将軍ジュリアス・シーザーが遠征をしていたころ、今のルーマニアの地はダキアと呼ばれていたそうです。そのころに生まれたローマ人とルーマニア人の混血が現在のルーマニア人の祖先にあたるとか。国名の「ルーマニア」は「ローマの地」という意味なのだそう。

ルーマニア情報のお役立ち情報

ルーマニア語情報

ルーマニア語の特徴について紹介しているサイトによると、ルーマニア語は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派ロマンス諸語に属する言語とのことです。ラテン語から派生した言語ということで、南スラヴの諸語にはないようなラテンのような語彙がたくさんある独特の言語だそう。ところが文法の点から見ると、ラテン系諸語のなかではかなり特殊で、むしろブルガリア語との共通点が多数あるとのこと。漠然とではありますが、ルーマニア語がとても独特な言語であるという想像がつきます。

少し細かく見てみると、定冠詞が名詞の後ろについたり、呼格が残っていることだったり、中性名詞が残っていたりする点は、ラテン系の言語ではルーマニア語にしか見られない特徴のようです。日本人にとってのメリットは、発音の仕方が日本語と似ている部分がある点と、ルーマニア語の文字は基本的には表音文字なので、例外を除いてはつづりどおりに発音すればOKという点だそうです。

ビジネス・コミュニケーション情報

ヨーロッパでは、母国語に加えて外国語を話すマルチリンガルが多いものですが、Hotel Travel.comのルーマニアガイドによれば、ルーマニア人は比較的母国語であるルーマニア語でのコミュニケーションを好む傾向があるそうです。若い世代の人や観光業に携わる人は英語を話すことも多いようですが、やはり、母国語でのコミュニケーションは欠かせないということですね。さらに、コミュニケーションの面では、ルーマニアでの初対面のあいさつは握手、ときには手にキス、ハグなどを手短にすることもあるそう。不慣れな日本人としては、初対面の人とは目を合わせて握手するのが無難なようです。

同Webサイトによれば、ルーマニアで人の名前を呼ぶときは、男性の場合は「Nomnul」、女性の場合には「Doamma」を名字の前につけるのが礼儀とのことです。英語の「Mr.」「Ms.」にあたるものというわけですね。日本人でも、外国の方から「〇〇サン」と呼ばれると、それだけでなんとなくうれしく感じるものです。ルーマニアの人と会う機会があるときは、ぜひ実行したいと思います。

また、『日本人が知らないヨーロッパ46ヵ国の国民性』 (PHP文庫)によると、ルーマニア人のなかには「ルーマニア=ドラキュラ」といった世界からのイメージを好ましく思わない人が多いらしいです。ルーマニア人と話をする機会があったら、ドラキュラよりもルーマニアワインの話をしようと思います。

観光、ビジネス両面で今後の成長が期待できるルーマニア

「ヨーロッパ最後の中世」というフレーズは、旅好きな私の心をグッとつかみます。今回調べてみてわかった複雑な歴史、難解極まりなく思えるルーマニア語までもが、ルーマニアの魅力に感じます。今後、ルーマニアのニュースを聞いた際にはより関心を持って聞けそうです。

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