海外顧客との商談において、通訳者は重要な役割を果たします。優れた語学技能だけではなく、ビジネス用語に精通していたり、クライアントの業務内容への理解や専門用語を両言語できちんと把握しておくことが通訳者として必須条件です。さらに、交渉時の緊張感、駆け引き、決裂などのプレッシャーのかかる状況であっても常に冷静な対応が必要とされます。今回は、そうした商談やビジネスシーンにおいて、優秀とされる通訳者とはどういった資質を兼ね備えているのかについて述べていきます。
ビジネスシーンにおける通訳者の重要性とは
グローバルビジネスのほとんどは、異なる文化的背景を持つパートナーとの交渉を繰り返しながら発展していきます。
その交渉をアシストするのが通訳者の仕事です。二つの異なる言語に精通しているだけではなく、ローカルビジネスとグローバルビジネスの両面からプロジェクト内容を把握している通訳者は、すなわち、グローバルビジネスのキーパーソンといっても過言ではありません。
ビジネスにおける知識と冷静さ
そもそも通訳者の役割とは一体何でしょうか?
多くの人々が想像している通訳者の仕事は、おそらく一つの言語を他の言語に置き換えて伝えるというものではないでしょうか?
しかし、通訳と一言で言っても、その仕事がカバーする分野は医療や法律、農業、さらに軍事と多岐にわたります。通訳者はこうしたシーンに合わせて専門用語を把握し、さらにその分野におけるバックグラウンドとなる基礎知識もしっかりおさえておく必要があります。
さらに、会議の場では白熱した議論が交わされ、多数の意見や声が重なり合うことも考えられます。通訳者がどちらか一方の意見のみ通訳するということは許されないため、その場の空気に飲まれることなく、冷静に両者の意見を通訳できることが優秀な通訳の持つ資質であると言えるでしょう。
また、そうした際に両者の真意や意向を汲み取れるコミュニケーション能力に長けていれば、円滑なビジネスの遂行に大きく貢献するに違いありません。
まとめ
グローバルビジネスの現場において、通訳者は交渉の結果を左右しかねないキーパーソンとしての役割を担っています。そして、その中で優れた通訳者の条件は、単に語学力に秀でているということだけでなく、豊富な知識と高いコミュニケーション能力と言えます。双方の真意を汲み取り、適切に意図を伝え、冷静に状況を把握する優秀な通訳者は、国際ビジネスを縁の下でしっかりと支えています。
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