アークコミュニケーションズの翻訳はここが違う!
ネイティブが確実にサポート
プロの翻訳者が適切にアドバイス
静岡大学
教育学部 村越 真 教授
― 最初に先生のお仕事内容についてお聞かせ願えますか?
静岡大学教育学部の大学教員です。専門は心理学の一分野の認知心理学で、テーマは「リスク認知」。人は危ないものをどうやって見分けているのか、それをどう判断しているのか、などが研究対象です。たとえば今のコロナの状況で言えば、「感染が非常に流行っているので東京に行くのはやめよう」というような判断の背後にどういう理由付けがあるのかなどを研究しています。アークコミュニケーションズさんには、論文のアブストラクト(要旨)翻訳チェックでお世話になっています。
― なぜ、アークコミュニケーションズに翻訳チェックをご依頼されようと思ったのでしょうか?
わたしも研究者なので、研究論文を書きます。日本の文系、特に人文社会系の研究論文の多くは日本語で書かれます。しかし、アブストラクトは英語で出さないといけません。そこで、アークさんのネイティブチェックサービスが役立っています。英文で400ワード程度と短い原稿ですから、定額の低価格で、かつ安定した品質を提供していただけるネイティブチェックは大変ありがたく思っています。
― 英語にご堪能な先生が、なぜネイティブチェックを必要とするのですか?
それなりに長い期間、英文を書いてきましたが、海外に留学したり、長年海外生活をしていたわけではないので、自分で書いた英文が少しおかしいと感じたり、不安が残ったりすることがよくあります。そうした修正や不安の解消を自分一人で解決するのは大変難しいことです。さらに、時間ももったいない。そこでアークさんにお願いをすると、非常にリーズナブルな価格で短期間のうちに確実なチェックをしてもらえます。自分だけで翻訳を完結するよりもはるかに効率がいいんです。
最近は、研究の品質維持に対する学会誌のハードルが上がっています。以前は、学会誌から指摘を受けたら自分で直したり、近くにいる英語の先生を捕まえて直してもらうなどでこと足りていました。しかし、これだけ要求水準が厳しくなると、専門家にお願いするのが一番早いと感じるようになりました。
チェック後に返ってきた原稿を見ると、「英語ではこういうふうに表現するんだ」と感心することがよくあります。書くことよりも読むことに慣れているので、自然な英語表現や「a」と「the」の使い分けのような冠詞の使い方、あるいは単語の使い方など、「なるほど」と思うことがよくあります。英語表現の発見にもつながりますね。
― アークコミュニケーションズにネイティブチェックを頼んで良かったと思うことはありますか?
日本語ではあまり使わない、英語特有の無生物主語を使った言い回しで、英語にするとすごくきれいに聞こえる表現があります。そういう英語表現の指摘はネイティブチェックならではで、結果的に英文全体のクオリティが高くなったように感じます。あとは、能動・受動の使い分けなども同じですね。
― 今後、アークコミュニケーションズの翻訳サービスにどのようなことを期待されますか?
人文社会系の論文のアブストラクト翻訳だと、日本語を用意して翻訳会社に丸投げして終わりというわけにはなかなかいきません。オプションでもいいのですが、「この概念はどういうふうに翻訳しよう」などとミーティングしながら、英語の概念を練り上げていくようなサービスがあってもいいと思っています。一般にどれくらいのニーズがあるかわかりませんが、わたし自身はそういうところに費用をかけるのは全然かまわないと思っています。
たとえば、いま訳そうとしている山岳遭難に関するリスク認知の論文ですが、「遭難の態様」という言葉があります。「道迷い」や「滑落」などを総称して「態様」と言います。これは警察庁の用語で、日本語の辞書にも載っているのですが、割と独特な使い方をしていて、原因だけでもないし結果だけでもないという複合的な概念なんです。これがなかなか英語に訳せなくて困ったことがありました。辞書で調べて出てきた言葉に単純に置き換えることはできるのですが、本当にこの概念で通じるのか確信が持てません。そういうところを翻訳会社と相談しながら翻訳できると、自分自身の概念も明確になるメリットがあると思います。
― 今日は翻訳会社にとってもいろいろな「気づき」を得られるお話をありがとうございました。ぜひ、ご要望のご相談サービスにもトライしていきたいと思います。