アークコミュニケーションズの翻訳はここが違う!
最適な仕上がりを選択できる
すみずみまで行き届いた翻訳に仕上げる
株式会社NHK出版
教育・趣味編集部 向坂 好生 様
― 今回、アークコミュニケーションズが翻訳を担当させていただいた書籍についてご紹介いただけますか。
わたしたちは、日本の国立公園のすばらしさや世界にない特徴を伝えるために、『国立公園を旅する』と題する書籍を刊行させていただきました。本書の内容を外国の方にもぜひ知っていただきたかったので英訳し、『Trip to the National Parks of Japan』と題しても刊行しました。外国人向けの日本の旅行ガイドはいくつかありますが、ほとんどは都市の観光や食事について紹介するもので、日本の自然を紹介するガイドブックはあまり出版されていません。
本書では自然だけでなく、その土地にまつわる歴史や信仰についても合わせて紹介しています。たとえば、北海道の阿寒摩周国立公園の紹介では、アイヌ文化の歴史や硫黄鉱山の遺跡などについても紹介しています。また、大山隠岐国立公園では、出雲大社や隠岐の地形の成り立ちなどまで掲載しています。
― 翻訳をする際に、何か意識されていたことはありますか? また、それはどのように実現したのでしょうか?
こういう書籍なので、紹介文には専門用語を含む長い文章もあります。それを英語圏の方が読まれても違和感なく、読みやすい英訳にしたいと考えていました。アークコミュニケーションズの担当者に事前の綿密な打ち合わせをお願いし、3つのタイプのトライアル英訳文(テスト版英訳)を提出していただくことにしました。(1)くせのないタイプの翻訳、(2)英語以外をおもな言語とする文化圏の方にも間違いなく伝わる平易なタイプの翻訳、(3)知的教養の高い方にも読んでいただけるタイプの翻訳、の3案です。提出されたトライアル文を社内で検討し、帰国子女や英語圏の方、非英語圏だが英語を日常的に使用されている方など、多くのモニターの方にも感想をうかがい、結果的に3案目に決定しました。
― アークコミュニケーションズの翻訳はいかがでしたか?
翻訳にあたって、弊社から現地のパンフレットや環境省の資料・書籍などを用意させていただきました。出来上がってきた翻訳は、それらの情報を超えて、さらにすみずみまで気配りの行き届いた翻訳に仕上がっていました。おそらく、翻訳者の方が相当詳しく調べて翻訳しているのでしょう。そうしたことが容易に想像できる翻訳のクオリティでした。
― 今後の展開についてお教えいただけますか?
英訳本は7月に刊行しました。新型コロナウイルスの蔓延によってあいにく外国人旅行者がほとんど来日しない状況ですが、少しずつ売れ行きを伸ばしています。10月31日には電子版もリリースしました。世の中のニュースによれば、世界では「新型コロナウイルス感染拡大が終息したら行ってみたい国」のナンバーワンが日本だそうです。そのときのために、本書を多くの方が読んでいただけるよう願っています。
― 貴重なお話をありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願いします。