ウクライナ語はインド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派の東スラヴ語群に属する言語です。キリル文字を使用するため、ロシア語と似ている言葉と思われることが多いのですが、一番ウクライナ語に近い言語はベラルーシ語です。ウクライナではロシア語を使う人が多いので、ウクライナ語と混ざった「スルジク」という言語変種が発生しました。 ウクライナ語を母国語と思う人の数を明確にすることは難しいですが、世界に約4500万人のスピーカーがいて、ロシア語に続いて使われているスラヴ語派の言語です。
ウクライナ語は他の東スラヴ語群の言語と同じように、非常に多くの語尾変化があります。ポーランド語やベラルーシ語、ロシア語と意味が同じ語彙も多いのですが、発音はそっくりでも意味がまったく違う場合があります。たとえば、ウクライナ語の「склеп(スクレップ-墓、地下室)」は、ポーランド語の「sklep(スクレップ-店)」とよく似ていますし、「 гарбу́з(ハルブズ)」は「かぼちゃ」の意味なのに、ポーランド語の「arbuz(アルブズ)は「スイカ」と勘違いしやすい言葉もあります。