2018年1月
社員インタビュー 麟太郎(渡辺 麟太郎)
社内外からの呼び名は「麟太郎」。昨年入社の血気盛んなWeb事業部営業のニューフェースです。勘違いから入社? 今でも漫才コンクールのM-1グランプリに挑戦し続ける? 何を聞いてもネタにしか思えない、とにかくカタヤブリな大型新人に、アーク入社の理由や仕事の苦楽、今後の展望について「突っ込んで」聞いてみました。
「あなたは苗字を名乗らないで!」
-まず初めに、なぜ苗字無しに「麟太郎」と呼ばれているのですか?
アークコミュニケーションズ入社時の最終面接のことです。社長の大里さんと事業部長が同席されていて、大里さんから「ぜひ入社してほしい」と最終決定のお言葉をいただきました。しかし、ホッとしたのもつかの間、続けて「ただ、一つだけ問題があります」と言われたんです。「実は、あなたと同じWeb事業部の営業に『わたなべ』さんがもう1人いるのよ」。だから、「あなたは入社したら苗字を名乗らないこと。それが入社条件です(笑)」と。社長一流のジョークであることは十分分かっていたので、それからはむしろ楽しく「ノリ」で「麟太郎」で通しています。ありがたいことに、今ではすっかりお客様からも「麟太郎」と親しみを込めて呼ばれています。
クライアントの言葉の裏を読む
-アークに入社する前の経歴を教えてもらえますか?
大学時代の専攻は経営学部です。経営システム科学科というところでおもにマーケティングとオペレーションズ・リサーチを勉強していました。ゼミでは、「active learning」といって、毎月、日本を代表する企業を調べ、ゼミ生の前でプレゼンを行ったり、実際に訪問して工場を見学したり、役員や部長クラスの方のお話をうかがったりしていました。大学を卒業後は、技術系の人材派遣会社に一旦入社したのち、新しい可能性を求めて2016年12月にアークに入社しました。
-前職の経験でアークの仕事に生かせたものはありましたか?
いずれの業界でも、お客様は何らかの課題を持たれていて、例えば人材派遣の場合はクライアントの「人手が足りない」という言葉の裏に「生産性を上げたい」という本質的な課題を持っているケースがありました。同様にアークのWeb事業でも、クライアントの「Webサイトを変えたい」本当の理由を聞かないと、お客様が持つ本来の課題は解決できないと思っています。そこをしっかり捕まえなければならない点は似ていると思います。
M-1への挑戦
-学生時代からM-1(漫才コンクール)に挑戦し続けていると聞きましたが。
はい、それは本当です。わたしは関西出身なので、小さなころから日常的にお笑い番組を観ていて、お笑いがとても好きでした。特にわたしは目立ちたがり屋なので、観るだけでは満足できず、誰かを笑わせたいという気持ちが強くありました。中学3年生の時に、同級生に誘われて漫才コンビを結成し、高校生の時には高校生だけが出場できる「M-1甲子園」にも出ました。大学に入ってからも、相方と「年に1回はM-1グランプリに出よう」と決め、今でも毎年M-1にチャレンジしています。
結果オーライ
-なぜアークを選ばれたのでしょうか?
就活に際して、自分の考えとして「日本を元気にしたい」というものがありました。「日本の強みってなんだろう?」と考えた時に、一つは技術力が高い点、もう一つは優秀な人材が揃っている点、そして最後はマンガやアニメなど日本独自のコンテンツを持っている点が挙げられます。就職したら、この3つをなんとか世界に広めていきたいと思っていました。
アークは、B to B企業のサイト作りに20年以上の実績を持っていることと、Webサイトというかたちでお客様のコミュニケーションや、お客様が気付かれていない本質的な課題を解決できるところに魅力を感じました。世界に向けてWebサイトを使って日本の技術力や企業の素晴らしさを発信する、そういう制作にかかわれる点に期待を込めて入社させていただきました。
-実は、もともと派遣営業に応募する予定で面接を受けに来たと聞きましたが。
ええ、そうなんです。前職の経験から派遣営業に応募したつもりでした。それがいきなり面接で「Webのご経験がないようですが、それに対して不安はありませんか?」と聞かれて「???」となりました (笑)。Web事業部の入社候補と勘違いされたんですね。あとで人材紹介会社の手違いが原因と分かったのですが、実はまったく新しい職種にチャレンジしたい気持ちがその時強くあったのです。アークのお話を聞くと、Web事業の面白さが大変よく分かり、結局、今の仕事に就くことになりました。結果論ですが、この人材紹介会社の手違いは自分にとって非常にラッキーでしたね。
お客様の本質的な課題を解決
-アークでは現在、どのようなお仕事をされているのですか?
大きな目的は、「Webサイトを通じてお客様の課題を解決する」ことです。その中でわたしが担当しているのは、おもに新規顧客の開拓です。過去のお客様の中で最近コンタクトしていないところにアプローチして、現状のヒアリングから始め、課題をお聞きしたり、わたしたちからご提案差し上げるという仕事をしています。
上司からは、人より多くのサイトを見て、その上でお客様に対するソリューションの仮説を作り、アプローチしていく点を評価していただいています。特に技術系の業務や、B to BのWebサイトをユーザー目線で見ていた前職からの経験や感性は、この仕事に非常に役立っていると思います。
-日々仕事に従事して、「ここが面白い」と思うことはありますか?
Web制作も大変面白いのですが、それよりアーク自体の考え方が面白いと思っています。わたしのイメージでは、Web制作とは、Webのデザインを作ったり、新しいコンテンツを考えたりすることが中心だと思っていました。しかし、アークでは、お客様の上流の課題や会社全体の方向性、ブランディングまで踏まえた上で制作を考えることが多いのです。こうしたところは、たぶん、ほかのWeb制作会社と違うのだろうと思っています。
-逆に、「ここは大変」と思うところはありますか?
お客様に提出する見積もりを作るのは、今の自分にとってとても難しいですね。Webとは、かたちの無いところから産み出すものなので、そのかたちの無いものに値段を付けることはとても大変だと感じました。なので、案件の詳細な内容やお客様のこだわりなどを伝えるなどして先輩の力を借り、あとは実績を基準にして一生懸命作っています。
アークを導ける存在になりたい
-今後アークでどんな仕事をやっていきたいですか?
先ほども言いましたが、わたしは目立ちたがり屋なので、世間に評価されるような案件を扱えるようになりたいと思っています。例えば、有名なアワードを取れるようなWeb制作にかかわれたらいいですね。この仕事は、営業の麟太郎が取ってきて、麟太郎が方針を決め、その結果お客様に喜んでいただけるような成果を出せた、というような人に自慢ができる仕事ができるようになりたいです。
さらにその先、Webサイトの技術が大きく変わっていく時には、自分がリーダーシップを取り、Web事業部やアークそのものを変えられるか。自分が船頭となって、時代の荒波に揉まれてもいいけれど、その波を乗り越えて、次のまだ見ぬ未開拓の領域にアークを導けるようになれたらいいなと思っています。
-本日はありがとうございました。これからもますます頑張ってください。
プロフィール
渡辺 麟太郎(わたなべ りんたろう)
趣味はボードゲームや謎解き脱出ゲーム。コンピューターゲームよりも、リアルに人とコミュニケーションを取り合うゲームが好き。論理的な思考とひらめきや直感の両方を駆使しなければならないところが魅力という。
私の1本の映画
曽利文彦監督、松本大洋原作、宮藤官九郎脚本 『ピンポン』(2002年アスミック・エース)
窪塚洋介演じる星野と井浦 新演じる月本の友情を描く、卓球をテーマにした青春映画。「単純にスポーツ映画としても面白いし、年代も近かったから、高校生の挫折や苦悩に共感しました。また、音楽がすごく格好良かったんです」
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