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人と仕事を知る

社員インタビュー:
経営企画室ビジネスディベロップメント
フィエスキ ダニエル

経営企画室ビジネスディベロップメント
Webマーケティング
フィエスキ ダニエル(Daniel Fieschi)

1987年、フランス人の父とイギリス人の母の間に生まれる。フランス・コルシカ島出身。2012年7月、3ヶ月間のインターンとしてアークに採用。同年10月、正社員となる。経営企画室ビジネスディベロップメント所属。6歳から14歳まで柔道を習う。写真、映画、音楽と趣味は多彩。

フランスのプロバンス大学院翻訳学科で日本語を専攻。
その語学力を活かすため、海を渡り、アークに入社したコルシカ島出身のダニエル。

流ちょうな日本語を駆使してフランス・マーケットを開拓する原動力となるか。新戦力の素顔に迫る。

日本での就職を決めるまで

日本に興味を持ったきっかけを教えてください

高校生の頃、映画が好きになり、いろいろな作品を観るようになりました。そのなかで黒澤明、北野武、今村昌平、宮崎駿などに魅かれ、次第に日本への興味を深めていきました。その後、マルセイユ郊外のプロバンス大学に進み、日本語を勉強しながら経済と法律を勉強していましたが、大学院の時に日本の大学にはない「翻訳学科」に入りました。そのときに専攻したのが、英語と日本語でした。

初めて日本に来たのは?

2008年9月に1年間の交換留学生として、上智大学国際教養学部に入学しました。このとき学生寮で生活をしたのですが、いわゆる日本の伝統的な男子寮でした。先輩後輩といった上下関係の厳しさもむしろ楽しく感じ、みんなと仲良くなり日本をとても好きになりました。おかげで日本語もとても上達しました。「青春18きっぷ」を使って、日本全国を旅行したのも良い想い出です。

アークとの出会いは?

2010年にフランスに戻ってから大学院に進みました。大学院を卒業するためには3カ月間の社会経験、つまりインターンが必要で、私はぜひ日本の会社で働きたいと考えました。そこで調べてみると、44言語でのグローバルサイトを持つアークコミュニケーションズが目に留まりました。この44言語サイトの中にもフランス語のページがあったので、フランス語翻訳のニーズもあるのでは、と判断したわけです。

面接は日本で受けたのですか?

いえ、SKYPEを使っての面接でした。ほとんど着たことのないスーツを着てPCの前に座りました。ところが、相手が6人もいたんです。ハンパなく緊張しました。でも、なんとか合格して、2013年7月からアークに就職することができました。

日本での仕事について

インターンとして働くようになって、いかがでしたか?

日本の会社は労働条件や評価が厳しいイメージがあって、勤まるかどうか、不安もありました。なにしろ私は南仏のコルシカ島の出身で、怠け者の気質ですから(笑)。でも、いざ入ってみると、とても居心地がよく、すぐに馴染むことができました。実はアークの前に、マルセイユの会社でインターンをしたことがあったのですが、そこは仕事に対するフィードバックが全くなく、自分の仕事がどう評価されているのか、分からないまま終わってしまいました。その点、アークでは自社サイトをフランス語に翻訳するという責任のある仕事を任せてもらったうえ、しっかりとしたフィードバックもいただき、大変役に立ちました。

本当は3ヶ月のインターンが終了したら、フランスに帰るはずだったのですね。

私の心の中では、そのまま日本で仕事を探すつもりでした。でも、会社の方では、卒業の単位が取れたらフランスに帰ると思っていたようで......。「就職したい」と押しつけがましく言うのも、なんだか嫌われそうで、いろいろ悩みました......。そうこうしているうちに、人事担当の方が気づいてくれて、それなら正社員になったら? と声をかけてくれました。あれは、ミス・コミュニケーションでした!

正社員になってからの仕事について教えてください。

UNIV. IN JAPANというWebサイトのリニューアルを担当しました。このサイトの目的は、英語で学位が取れる日本の大学を外国人学生に向けてプロモーションすることですが、それまでは学部のプログラムしか紹介されていませんでした。そこに大学院のプログラムを追加することになり、大幅なリニューアルが必要になったのです。半年間かかった大きなプロジェクトでしたが、なんとかオープンすることができました。現在は、経営企画室に配属されていますので、ワールドワイドなマーケティングが仕事の中心です。そのほか、翻訳事業部、Web事業部から「外国人の視線でのアドバイス」を求められることがあり、いろいろなリサーチのお手伝いをしています。先日は会議の通訳の仕事も受けました。

アークの正式なメンバーになっての感想は?

終わった仕事に対する評価があるのが、私にとっては最もうれしいことです。自分がいいと思っても、お客様にとってよくなければ、それはダメな仕事です。ただ、自慢しているだけになってしまいます。フィードバックをもらえることは、自分が成長するためにとても必要なことだと考えています。自分が作ったアークのフランス語サイトやUNIV. IN JAPANのサイトが成果を上げることができれば、それもいい意味でのフィードバックだと思います。

これから先の目標、そしてダニエル自身について

今後の目標を聞かせてください。

フランス人は、日本に対してとてもいいイメージを持っています。私自身、いろいろなことに興味を持って、日仏間のビジネスを積極的に開拓したいですね。それから、日本人のように日本語を話せるようになりたい(笑)。

私生活についても少し教えていただけますか?

今は西日暮里の外国人用ゲストハウスに住んでいます。それから趣味は写真です。高校生のときは映画を撮ってみたいと思いましたが、簡単に叶うはずもなく、その代わりに写真を始めました。アングルやコントラストにこだわった映画的な写真が好きです。

ご両親は日本での就職に反対しませんでしたか?

父はイギリスに渡って、仕事をし、結婚をしました。私に対しても、海外でしっかり経験を積んで来いと言ってくれました。その気持ちに応えられると嬉しいと思います。

私の1本の映画

マーティン・スコセッシ監督『レイジング・ブル』
("Raging Bull" 1980、アメリカ)

「ボクシングの映画だと思って観ましたが、ボクシングは背景で、「生の人生」を描く作品でした。白黒の映像も素晴らしく、映画にのめり込むきっかけとなった作品です。15歳のときにこの映画に出会わなければ、日本映画も日本も知ることはなかったと思います。」

社員の1日

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