代表挨拶

2018年7月

アークスキーチームのサステナビリティ

2011年の9月、社員30人ほどの会社にもかかわらず実業団のスキーチームを発足させました。

・グローバルに戦うマイナー競技のトップアスリートが困っている様子をみて支援したいと思ったこと
・企業とトップアスリートがWin-Winとなる新しいかたちを作って、競技の普及と支援の輪を広げたいと思ったこと
・アスリートのセカンドキャリアを支援して、競技引退後も幸せになってほしいと思ったこと

が主な理由でした。

いくらCSRと言っても、私たちには、大企業のように多大な金銭的サポートをする体力がありません。
リスクを最小にし、支援を最大にするにはどうしたらよいのか? 考えついたのが、トップアスリートが競技で成績を残すことだけに集中するのではなく、アークコミュニケーションズの売上や広報活動に直接貢献できるマインドセットを持って行動していただくことです。
そこで、売上やメディア露出に対するインセンティブ制度をスポーツ業界初の枠組みとして導入しました。
それが結果的に、選手のセカンドキャリアへの布石につながったことは大変嬉しいことです。

また、私たちは、選手と独占契約を結ばず、他の企業や個人からもご支援の輪が広がるよう、積極的にサポートしています。
私たちのような複数の会社が選手を支えることで、それぞれが身の丈にあった支援ができるようになることを目指しています。

まだまだ目指していることの半分も達成できていませんが、8年間支援を継続してきたことで、私たちの試みを好意的に受け止めてくださる方々も増えました。
この結果、採用難の時代に、たくさんの方から入社のご希望をいただけていることは嬉しい限りです。

ここ最近、アスリートのセカンドキャリアについては、少しずつさまざまな道が開け、選手も代替わりし始めました。続けられるのか不安で始めたトップアスリートの支援でしたが、今は当社のサステナビリティの糸口を見つけた気持ちです。

3大会連続で冬季オリンピックにクロスカントリースキーで出場した恩田祐一は、今はマウンテンバイクで夏のオリンピックを目指しています。

14年連続でスキーオリエンテーリングの日本チャンピオンとなった堀江守弘は、念願の社長になり、地元に戻ってレストランとホテルの経営にいそしんでいます。

そしてフリースタイルスキー日本代表の米谷優は・・・対談記事をお楽しみください。

企業とトップアスリートとの新しいWin-Winのかたちを模索し続ける私たちを応援していただけると大変嬉しく存じます。


2018年6月に所属契約を結んだ山本泰成選手(フリースキースロープスタイル日本代表)と。

代表取締役 大里真理子