【英語で『ワンランク・アップさせる』ってどう言うの?】
April 28, 2017
英語ネイティブに聞いた、おいしいものグルメ表現集。
海外からきた同僚が多い職場で英文事務と英語の翻訳をしているミサキです。
洋菓子って西洋文化から来たものだと思っていても、意外と日本独自の発展を遂げたケーキも多いようです。たとえばショートケーキ。
ネイティブの同僚に「ショートケーキ」って言うと、スコーンとかショートブレッドにイチゴとクリームを挟んだものだと思われることが多いんです。
意外と謎めいている「ショートケーキ」の由来
ショートケーキって、よく考えると不思議なネーミングです。
気になって母のお菓子作りの本を読むと、短い時間で作れるから/日持ちしないから「ショート」ケーキ、と書いてあります。
語源を考えると「ショートニング」を使ったケーキ、って説明したくなりますよね。なのにいわゆる「ショートケーキ」の材料にショートニングは使いません。使うのは卵・砂糖・小麦粉のみです。
ペラペラとお菓子の本のページをめくっていると、見た目がショートケーキに似たイギリスのケーキを見つけました。『ビクトリア・ケーキ』といい、スポンジケーキに生クリームとベリーを挟み込んでデコレーションしたケーキです。「ビクトリア」という名前の通り、イギリスのティータイムに欠かせないお茶菓子の女王だそうです。
英語で『ワンランク・アップさせる』ってどう言うの?
ビクトリア女王がお気に入りだったというこのケーキ、作り方を見ると材料にどっさりとバターが入っています。どちらかというとバターケーキとかパウンドケーキに近い生地です。
これにラズベリージャムとダブルクリームと呼ばれる脂肪分の高いこってり系のクリームを挟んで、粉砂糖をふりかけたものが伝統的な姿だとか。うーむ、ちょっと重そう...。
近年では食感の重さを気にしてか、ジャムではなくフレッシュなベリーを使ってワンランク・アップさせたレシピが人気のようです。
日本でよく言う「ワンランク・アップさせる」というフレーズ、ネイティブに聞くと "(something) takes ... to new heights" というのだそうです。
"The fresh berries take the cake to new hights!" (新鮮なベリーを飾ってケーキをワンランク・アップ!)
いわゆる「ショートケーキ」は日本にしかない!?
この「ワンランク・アップ」の工夫、日本でも行われたようなんです。
どっさりとしたバターケーキにこってりダブルクリームを添えた本場のティータイム・ケーキは日本人には重すぎる...と、カステラ生地にホイップクリームとフレッシュなイチゴをのっけた現在のショートケーキは、日本の洋菓子屋さんが最初だったのだそうです。
道理でみんな知らないはず...でも日本式の「ショートケーキ」も、一度食べるとみんな美味しいって言いますけどね!
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