あなたの英語で"No"は通じてる!?/否定疑問文 Negative Closed Question
June 20, 2017
あなたの英語で"No"は通じてる!?
みなさん、こんにちは。ニール・マッキーバーです。
僕は幼い頃から外国語や、日本文化に親しんで育ちました。 大学では日本語を専攻し、日本に住んでもう3年が経ちます。日本ではビジネスマンから子供までさまざまな人に英会話を教えています。語学に関わることは僕の情熱であり、ライフワークなんです。
そんな僕ですが、英会話レッスンで日本の人たちは『同じような英語表現で、同じように間違う』ことに気づきました。これからこのコラムでは、僕が英会話講師として発見した『日本人だけが同じように間違う表現』をとりあげていきます。
最後には、ちゃんと正しい英語にお直しして解決していきますからね。 一緒にがんばりましょう!
さて、今日は日本人によくおこる「Yes/No問題」すなわち、否定疑問文="Negative Closed Question"を一緒に勉強しましょう。
(English version for international readers will follow the Japanese content)
『Yes/No、どちらなのよ!?』
数年間日本に住んでいても、よくおこるコミュニケーションの行き違いの一つに、店員や接客係とのやりとりがあります。 「よろしいですか」と聞かれて「大丈夫です」とか「いいです」と答えるやりとりを聞くと『Yes/No、どちらなのよ!?』と、英語で育った僕は結構迷います。
一つ、僕が体験した例を挙げてみます。 僕が女性の同僚とミーティングについて話していたときのことです。
(ニール)"So, there are no meetings tomorrow?"(じゃあ、明日ミーティングはないんだね?)
(同僚) "Yes."
(ニール)"Oh, really?"(あ、ほんとに?)
僕は明日ミーティングがあるのだ、と思いました。そして準備をして次の日、ミーティングはどうなったのかなと考え込んでしまいました。...ミーティングはなかったんです!
日本の人が文脈を肯定してうっかり発する"Yes."はこういう悲劇を招きます。日本語では「肯定疑問文」か「否定疑問文」かは、答え方に何も違いがないのでしょう。文脈を大きく把握して、相手の推定が正しいと思われる流れには全て「はい」で済まします。
意外と思われるかも知れませんが、僕にとっては日本人のこの答え方のほうが論理的に感じます。が、僕以外の英語ネイティブと話すときには通じません。英語ネイティブにとっては質問が「肯定疑問文」か「否定疑問文」かは重要です。
情報などを伝えるときは必ず詳しく言いましょう。"Yes" だけより "There are no meetings" と答えるほうが文意がはっきりするので、Yes/Noで選択を間違えても、その後の失敗を防いでくれるはずです。
英語では否定疑問文(Negative Closed Question)に注意
ここで文法的におさらいしておきましょう。
Closed Question(クローズド・クエスチョン)とは、イエス・ノーの選択で答える形式の質問で、その中でも"Negative closed question"(ネガティブ・クローズド・クエスチョン)は否定形で聞かれる疑問文です。
英語の受け答えでは否定疑問文 "Negative closed question"に注意しましょう。
ケーキはお好きです...か?
もう一つ、僕の思い出深い例を挙げておきます。
このYes/Noの言葉の壁は自分が英語講師になった最初のあるレッスンを思い出します。それは若い女性の生徒さんと食べ物の好き嫌いについて会話レッスンをしていたときのことです。
(生徒さん)"I don't like cake."(ケーキは好きではありません。)
(ニール)"Oh, you don't like cake?"(ケーキが好きじゃないの?)
(生徒さん)"Yes."
(ニール)"Ah, you do like cake!"(あぁ、やっぱりケーキが好きなんだね!)
(生徒さん) "Hmm? No!" (えぇ?違います!)
僕たち二人はお互いに困惑して「どういうこと?」と思っていました。もうお分かりですよね。彼女の"Yes."の意味と、僕が考えた"Yes."の意味が逆だったこと!
"You don't like cake?" (ケーキは嫌いだよね?)と聞かれるとき、その推定が正しい場合(そう私はケーキが嫌い、という場合) 「そうその通り」と、Yesを使いたくなりますが、Noという回答が正解です。 これは "No, I don't (like cake)." を指します。
その推定が間違っている場合(いや、実は、好きだよ!という場合)
「いや違う」と、Noをつかいたくなりますが、Yesという回答が正解です。 これは "Yes, I do (like cake)."を指します。今回のアドバイス
もし次にこういうClosed questionに直面して、Yes/Noのどちらが正しいかと迷うなら、
"That's right!"がとても使える表現です!相手の推定が正しいなら、それが肯定疑問文/否定疑問文どちらでも使えます!
"That's right!", "That's not right!" これだけ覚えれば、あなたの英語の"Yes/No問題"は解決ですよ!!
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When "No" Means "Yes"
Even after several years living in Japan, when communicating with shop staff or restaurant servers and such, I still sometimes wonder whether answering 大丈夫です or いいです means yes or no.
This communication barrier makes me think back to my early days teaching English in Japan, and a simple communication issue I quickly learned to deal with. I recall one lesson when I was discussing food preferences with a young woman. She had told me that she didn't like cake, which I thought was unusual for a young person.
When I asked her "Oh, you don't like cake?", she replied "Yes". "Ahh, so you DO like cake!", I said, thinking I had misunderstood her. But she just look confused and came out with "Hm? No!". We were both looking at each other in puzzlement, wondering why the other wasn't understanding such a simple response.
When an English native asks a negative closed question, e.g. "You don't like cake?", if this is a correct assumption, the answer is "No". This stands for "No, I don't (like cake). Answering "Yes" means the other speaker's assumption is false and, so, means "Yes, I do!"For Japanese people, indicating that an assumption is correct is simply followed by "はい", whether than assumption is formed with an affirmative or negative question. Perhaps the Japanese way is a lot more logical! To play it safe, the next time you could say "That's right" when the speaker makes a correct assumption.
Neill McKeever