対談記事

2018年1月

プロジェクトマネジメント力

佐藤:そこでいよいよリニューアルプロジェクトが始まりました。

村上:とても仕事のし易い体制を組んでいただきました。

折笠様:Webサイトを海外のお客さま目線で作り込みたかったので、今回は営業本部にお願いして開発チームに入ってもらい、営業の視点を取り入れながらプロジェクトを進行することにしました。それが、今回のリニューアルがスムーズだった要因の一つだと思います。

村上:広報以外の方にプロジェクト参加していただくケースは多いのですが、「各事業部から代表者を出して全員で考えましょう」というプロジェクトになりがちです。その場合、それぞれの思惑が錯綜しすぎて、収集がつかなくなる危険性があります。今回のプロジェクトでは、広報3名プラス営業本部代表1名を基本として、各事業部の担当箇所の打ち合わせのときにスポット的にご担当者が参加、それ以外は営業本部の代表の方が主導権を取って各部に根回ししていただくという体制を取っていただいたのは助かりました。

折笠様:各事業部が営業本部と情報共有しながら、「この事業部はこんなことをしているけど、うちもやってみたい」とか、「この事業部は進んでいるが、うちは遅れている」というようなやり取りをしながら、営業目線のコンテンツづくりとスケジュール管理ができたのがとても良かったですね。

小林様:毎週の定例会で進捗確認できたのが良かったです。また、開発中のサイトがリアルタイムで見られるテストサイトは、常に関係者全員がアクセスできるようになっていたので、事業部の人も協力しやすかったのだと思います。

村上:こちらが制作したものに対して、関係者の皆さんが非常に関心や興味を持っていただいたことが、全体の流れをスムーズにしてくれたと思います。一般的に、事業部や現場の方は、Webサイト制作に対してあまり関心や興味を持っていただけません。今回、御社の事業部や現場の方、そして幹部の方から多くのご協力をいただけたので、作る側としては大変やりがいを感じつつ、しっかりしたものを作ろうという使命感を持つことができました。

折笠様:プロジェクトマネジメントは弊社の強みですから(笑)。経営幹部に対して、作業進捗を適宜報告して、「最後の逆転劇」がないように働きかけたのもよかったですね (笑)。

日本語サイトに合わせたグローバルサイトの再リニューアル

村上:このプロジェクトは開始から1年半に及んだわけですが、日本語サイトを作るときに、グローバルサイトとデザインの持つイメージを合わせながら、その時点のトレンドを生かした異なるTOPページを用意しました。そして、日本語サイトが出来上がった後に、それをグローバルサイトに移植するという形で統一化し、プロジェクトを収束したのがとても印象的でした。

折笠様:「アークコミュニケーションズさんにとっても、自社の作品として誇れるサイトとなるよう、最後ひと踏ん張り、宜しくお願いします」とお伝えした覚えがあります。結果的に、グローバルサイトは、リニューアル公開から短期間にTOPページを変更したわけですが、この判断は良かったと思っています。TOPページはサイト訪問者の第一印象を決める部分なので、そこはどうしてもこだわりたかったのです。

佐藤:Webサイトのデザインはトレンドの変化が激しいので、見直すのに早すぎるということはなかったですね。それ以上に、プロジェクトのなかで、ご要望やお好みなどがはっきり理解できている気がしていましたので、「グローバルサイトのトップページを変えよう」というお話が来た時にはイメージするのは容易でした。予想通り初案でご承認いただき、ちょっと鼻が高かったです(笑)。

大里:こういうご要望をいただくのはとてもありがたいことです。新しいもの、いいものが次々に登場してくるインターネットの世界のなかで、私たちも日々情報を仕入れ、成長しているので、それを発揮してよりよいものをご提供したいと常に考えています。

折笠様:私たちには、「Webサイトが常に進化している」という発想が欠けていました。今まで、サイトを作ったあとは、間違った情報を直したり、リリースを載せたりはするのですが、基本的には「作っておしまい」でした。御社とやり取りさせていただく中で、Webサイトは"常に進行形の媒体"なんだということを意識できるようになりました。

常に最新の情報を

佐藤:今後、弊社に期待することはありますでしょうか?

松澤様:ここからは私たちが運用・更新を行うことになりますので、いろいろサポートしていただくことは多いと思います。作業のリファレンスもそうですし、担当者不在時の対応や私たちではできない更新など、まだまだお付き合いは続きます(笑)。

小林様:Webの技術が進化している状況は、なかなか私たちでは分からないので、「今度、こんなことができるようになった」など最新の情報を共有していただけるといいですね。

渡邉:営業としては、依頼を受けて制作するという運用になることなく、サイトの施策にかかわる取り組みをしたいと思っていますし、トレンドの変化を捉えて提案しながら長くご利用いただけるWebサイトづくりに貢献したいです。

村上:Webサイトは公開で終わるのではない、ということをご認識いただけたのは大変ありがたいです。Webサイトは文字通り"水もの"なので、ちょっとメンテナンスを怠るとすぐに淀んでしまいます。もちろん、コストの面も考えなければいけないのですが、それをちゃんとクリアしたうえで、どんどん新しい情報を発信できるサイトにしていけたら良いなと思っています。

折笠様:今回のリニューアルでは、言いたいことばかり言ってしまいましたが、いつも真摯に聞いていただき、本当に助かりました。引き続き、よろしくお願いします。

佐藤:こちらこそ、大変ご協力をいただき、本当に感謝しています。今日は長時間お付き合いいただき、まことにありがとうございました。

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