対談記事

2017年7月

長田電機工業 お客様を大切に〜同じ思いがつなぐ13年のパートナーシップでWebサイトの活性化を

社内の意識浸透に向け経営トップを動かす

佐藤:これまで長くオサダさんのWebサイトにかかわってきて感じるのは、池田さんをはじめとするWebサイトのご担当者が、社内にWebの必要性をよく浸透されたな、ということです。営業力が強く、お客様とのよい関係を築いていらっしゃる御社の場合、10年以上前にはWebサイトの存在を重視されない傾向があったように記憶しているんです。今、全社的にWebサイトを活かそうという機運があるように思うのですが、どうやって浸透させたのか、とても気になります。

池田様:せっかくお金をかけて作っているのだから、お客様に見てもらわないともったいないという思いがあります。作って自己満足で終わっても仕方がないので、Webをキッカケにお客様からコールをいただいたり、採用サイトを見た学生さんに「オサダはいい会社だ。だから入りたい、働きたい」と思ってもらうような結果を出さないと面白くありません。プロジェクトのメンバーも含めて楽しくサイトを作りながら、お客様からフィードバックをいただき、さらに社内からも「こんな効果があったよ」と言ってもらえるようにしたいだけなんです。

岡本様:販売企画の立場でイベントなどの推進も行っています。Webサイトと連携させることの効果はとても大きいので、販売企画の立場からもWebサイトへの期待は大きいです。

杉崎様:私もあまりWebに詳しいわけではないのですが、プロジェクトメンバーの一員として、少しでもWebや販促活動に貢献したい、と思って活動してきました。

佐藤:以前は若手社員を集めて勉強会なども開催していらっしゃいましたね。私も講師として呼ばれたことがありました。

池田様:私1人では何もできないので、まずは「委員会」というかたちにしました。なるべく若いメンバーを入れ、Webにかかわったことのない人にも入ってもらいました。そこで忌憚なく議論をしながら、同時に自分たちの知識を増やす必要もあるので、アークさんのご協力などをいただきながら月1回の勉強会を開催してきました。

長田様:池田は経営者を巻き込むのが非常にうまいんですよ。「Webの方針を立ててください」とか「予算を決めてください」とか、どんどん声をかけてくる。結局、プロジェクトにかかわらざるを得なくなりますね(笑)。

池田様:当時、まだ副社長だった長田社長にメンバーに入っていただくことから始めて、役員クラスの方たちに方向性を示してもらう場も作りました。これで一気にことが動きました。会社のトップクラスが無意識・無関心だと、社員に「意識を持て」と言っても無理です。それに、会社の方針と違うことをやっても、結果が出せないので面白くありません。最初からトップに方向性を決めてもらえれば、そのあとがだいぶ動きやすくなります。

大里:社員に上手に使ってもらうのは、経営者にとっても喜びですね。これはうちの社員にもぜひ聞かせたい話です(笑)。

新たな人財発掘に欠かせない採用サイト

柴田:オサダさんは、お客様だけでなく社員も大切にする会社だという印象も強くあります。さまざまな企業が「人財」という言葉をよく使っていますが、私がそれを組織名として初めて知ったのは、オサダさんの「人財センター」だったような気がします。

長田様:人財センターという名称は、30年以上前から使っています。おそらく世の中でも非常に早い方だと思いますし、その精神は社内に根付いていると思います。

岡本様:私は昨年まで人財センターにいたのですが、人財という言葉の重みを常に意識しながら仕事をしていました。プレミアムフライデーをいち早く取り入れていることも、こうした会社の考え方を社員に示している具体例だと思います。

長田様:今年、アークさんのご協力を得て「人財採用サイト」のリニューアルをしましたが、そのおかげか、順調に採用が進んでいます。

柴田:採用サイトのリニューアルのお話をいただいた際に、ご同席された人事ご担当の常務、瀬戸様から、「いろんな採用サイトを見ていて、一番いいなと思った採用サイトが実はアークさんが作ったサイトだと今知った」と伺ったときは、とてもテンションが上りました(笑)。

池田様:名古屋工場まで行って撮影したりして本格的な採用サイトができたので、今後にも期待したいですね。

柴田:写真やメッセージなど、採用サイトで社長にご登場いただいたことも、成果が出ている要因ではないかと思います。経営者の顔が見えるサイトと見えないサイトでは、学生に与える印象がだいぶ違いますから。これまでは自社サイトにご登場願っていないので、これからはぜひ自社サイトで社長をアピールしましょう(笑)。

池田様:今回の採用サイトについては運用更新担当のメンバーにとっても、非常に使いやすい環境になっていると思っています。あとは、そのメンバーが効果を肌で感じて、「Webはこう使ったらもっと良くなる」という動きが出てくると面白くなると思います。

まだ見えない未来を見据えたWebサイトづくりを

佐藤:Webサイトの今後の戦略についてお伺いしたいのですが。

池田様:今、Webサイトの閲覧環境が大きく変わっていますね。その変化に注目しながら、Webサイトは早め早めに対応していく必要を感じています。たとえば、パソコンを保有する学生が減っていると聞きます。音声入力などのテクノロジーの進化と合わせて、いずれキーボードを打ったことがない世代が登場するかもしれません。そうなると、今のようなパソコンベースのWebサイトやコンテンツが成立しないかもしれません。
さらに、少子高齢化で働き手が少なくなってくる時代に、今までのようなお客様とのface to faceのインタフェースを100%維持できるのかという課題が顕在化してくる可能性もあります。その時に備えるなら、最初の窓口をWebにするような施策が考えられるかもしれません。「5年~10年先のことだから」と対策を怠るのではなく、変化を見極めること、それを会社の方向性に合わせることを、今からやるべきだろうと思っています。今後のWebサイトの運用やリニューアルでは、そうした変化も視野に入れて企画していきたいので、ぜひその際にはアークさんにもご協力をよろしくお願いします。

佐藤:ぜひご一緒にオサダサイトの未来を考えさせてください。

大里:今日は長時間、ありがとうございました。社長の長田様にも最後までお付き合いいただき、感謝しております。

長田様:楽しくお話ができて本当に良かったです。こちらこそ、ありがとうございます。

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