代表挨拶

2025年1月

内閣府と一緒に日米人材交流によって日本のベンチャーキャピタル市場を拡大する

何か新しいことに挑戦したい、と常にアンテナを張っていますが、このたび、内閣府が推進する「スタートアップ・エコシステムの強化に向けたフェローシップ事業関連調査」を、一般社団法人STELLAR SCIENCE FOUNDATION(SS-F)と東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)とともに実施することになりました。

このプロジェクトでは、政府の掲げる「スタートアップ育成5ヶ年計画」の中の大きな柱のひとつである、スタートアップ創出に向けた人材・ネットワークの構築を行います。具体的には、フェローシップ事業として、高いアントレプレナーシップ精神を有する若手研究者(ポスドク)、ベンチャーキャピタリスト・トランスレーション支援人材(ビジネス化支援、知財支援)のそれぞれを対象とした海外派遣・受け入れ事業を試行的に実施し、これを踏まえてプログラムの本格実施に向けた調査・検討を行うのです。

3年にもわたる長期の大プロジェクトは初めてで、このような形で日本のベンチャーキャピタル市場の活性化に貢献できるかと思うととても嬉しく感じています。

また、パートナーとのコラボレーションもワクワク度がとても高く、楽しく仕事をしています。SS-Fは31歳の若さで大学教授に就任し、先日イグ・ノーベル賞も受賞なさった武部貴則教授が率いる頭脳集団。科学研究エコシステムを作ることをミッションとしたSS-Fには、ディープテック分野の若手研究者を米国の Chan Zuckerberg Biohub Network(CZ Biohub Network) とのコラボレーションで発掘・育成を担当していただいています。このCZ Biohub Networkとはその名からお分かりのようにあのFacebookの創業者のザッカーバーグ氏が夫人とともに設立した、科学研究の推進等を目的とした非営利団体なのです。

また、ベンチャーキャピタリスト、トランスレーション人材の発掘・育成の方は、ベンチャー支援を目的とする東大IPCが担ってくださいます。母校からボランティア的に仕事を頼まれることは数多くあれど、私の方から仕事を頼むなんて感無量です(笑)。地方から来た東大女子学生に対する奨学金であるさつき会奨学金の委員長をして10年になりましたが、この奨学生の中から、今回のプロジェクトに応募してくださる方が現れないかなぁなどと、夢を描いています。

このように、当プロジェクトはMarket Globally, Communication Locallyを標榜するアークコミュニケーションズにとって、願ってもないプロジェクトです。普段は縁の下の力持ちである管理部が前面にでて、仕組みを設計・開発するという新しい展開がすでに生まれており、今後もとても楽しみです。

さて、Communication Locallyをいつも支えてくださる翻訳家の皆様には恒例のTranslator of the Yearを贈呈しました。最近は通訳の需要も増え、Interpreter of the Yearもそろそろ設立できたらいいなぁ、と思っています。

それでは、今年もよろしくお願いいたします。

代表取締役 大里真理子

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