東京生まれの東京育ち。趣味は、乗馬、カリグラフィー、ボルダリング、シーカヤック。3匹の猫、2匹の犬と暮らす。
生命科学の研究者という一風変わった経歴を持ち、現在は、通訳コーディネーターとしてお客様企業と通訳者の橋渡しを担う宮城任子。
アークコミュニケーションズの通訳サービスを利用したお客様の多くがリピーターとなる、その秘訣に迫りました。
理系出身の通訳コーディネーター、宮城のキャリア
理系出身ですが、英語との接点はどこにあったのですか?
もともと英語には興味があったんです。それと同じくらい生命科学にも興味があったので、ICU(国際基督教大学)の教養学部理学科で生物学を専攻しました。英語と生命科学の両方が学べる大学を選んだのです。
一石二鳥ということですね。
その通りです。大学ではウイルスのDNAを分析していました。東京大学の大学院にも行き、その後半導体メーカーが開いた研究所にも勤務しました。研究は楽しかったのですが、親を介護する必要ができたため、退職して介護と両立できるコーチングの勉強をしました。
大きな転身だったのですね?
コーチングをしていた頃、代表の大里と同窓会で会う機会がありました。その後、大里さんの仕事上の相談に乗ったりしていたのですが、縁あって入社することになりました。
お客様企業と通訳者を結ぶ通訳コーディネーターの仕事とは?
通訳コーディネーターは、何をする仕事ですか?
アークでは、IT、テクノロジー、金融、医薬分野の、B to Bをメインとしたビジネス通訳や会議通訳サービスをご提供しています。どのような場面で、どのような内容の会議が行われるのか、それによって求められる通訳スキルも変わってきます。その最適なマッチングを図るのがコーディネーターの仕事です。
現場にも入ることがあります。お客様から資料や周辺情報をいただくなどの事前準備をした上で、通訳当日にも細かな調整が発生することがあるからです。通訳しやすい場所を確保したり、不足資料の催促をしたり、通訳者さんにチョコを差し入れたり(笑)。
難しい分野の通訳ですね。
それぞれのビジネス分野の基礎的な知識、応用的な知識が求められます。専門性が高い分野ですから、同じ言葉でも分野によって意味することが違う場合もあります。
通訳者も、専門分野に特化した通訳が得意な方もいますし、専門性を持ちながらも幅広い分野の通訳を得意とする方もいます。通訳者のパフォーマンスを引き出すためにも、得意の分野をやっていただけるようにアサインすることが第一です。
最適な通訳者を選ぶということでしょうか?
もちろん、それも大切ですが、お客様にとっても通訳者にとっても最善の環境を整えることも大切です。例えばお客様側は情報漏れを防ぐために事前にあまりたくさんの情報を出したくない。でも、通訳者は事前に十分な準備をして最大のパフォーマンスを発揮したいために情報が欲しい。このように、「最良の通訳」を目指しながらも、それぞれに異なる思いを調整することも重要です。
具体的にはどのような調整となるのでしょうか?
そうですね、お客様に対しては、少しでも多くの情報を事前に提供していただくことのメリットを、通訳者には、お客様のコンプライアンス上の問題の厳しさを説明しています。そうすることでお客様と通訳者が、お互いの立場を理解し、信頼しあえる環境をつくって通訳の現場に臨むことができるようにしています。
通訳方法についてのご相談もあるのでしょうか?
通訳を入れて会議をしたいが、実際にどのように運用したらよいのか初めてでわからないという場合もあります。その際は、このケースなら同時通訳がよいとか、短く区切りながら話してその部分をまとめて通訳する逐次通訳の方が向いているとか、アドバイスから始まることもあります。
リピーターを生み出す宮城流コーディネーションの秘密とは?
これまでの経験は、仕事にどのように役立っていますか?
研究者やメーカー時代は自分が会議の参加者だったので、研究分野の方が集まる会議と企業の会議では、雰囲気などが全く異なることを実体験しています。そこでできるだけ企業の雰囲気に合った通訳者を選ぶようにしています。具体的にいうと、控えめなスタイルを好まれるか、お客様の言いたいことを先取りするぐらいの積極性を好まれるかなど、知識や能力だけでなくその場の雰囲気にマッチした通訳者をアサインすることで、より満足度の高い通訳サービスを提供できるように心がけています。
ずばり、コーディネーターの醍醐味はなんでしょうか?
コーチングを学んでから、離れているように思える「何か」と「何か」を結びつけることに興味を持つようになりました。例えば、通訳者は自分たちの能力を企業にうまく使って欲しいというプロ意識をとても強く持っています。そのために事前情報を入手したいと願うわけです。でもお客様企業には、組織のルールがあるので、それに則った情報の取り扱いをしたい。それぞれの願いや思いを受けとめながら、お互いが納得して理解し合い、現場で協力しあえるように環境を整備することが、コーディネーターの醍醐味です。
通訳の今後は?
難しい質問ですね(笑)。
お客様がグローバルなビジネスをする上で、困ったときのパートナーでありたいですね。そのためにも、ビジネスにおける専門性をもっと高めていきたいと思います。
それから、海外でも同じクオリティでの通訳を提供したいです。すでに、海外在住の日本人や、日本でのビジネス経験のあるネイティブ通訳者による海外での通訳サービスを提供していますが、これを拡充していきます。アークと一緒なら、ビジネスがうまくいくとお客様に思っていただけるように、通訳者にとっても、アークとなら良い仕事ができると思っていただけるように頑張っていきたいです。
私の1本の映画
ノーマン・ジュイソン監督『ジーザス・クライスト・スーパースター』
("Jesus Christ Superstar" 1973、アメリカ)
「私の英語との関わりは、この映画から始まっています。高校受験の時に歌詞を勉強しつつ、受験英語を勉強しました。」
社員の1日
アークコミュニケーションズは
一緒に働くメンバーを待っています
本サイト(www.arc-c.jp)は、快適にご利用いただくためにクッキー(Cookie)を使用しております。
Cookieの使用に同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。
なお本サイトのCookie使用については、「プライバシーポリシー」をご覧ください。