-
カザフスタンってどんな国?
スキーオリエンテーリングが初めて正式種目となった第8回アジア冬季競技大会視察のために、思いもかけずカザフスタンを訪れました。恥ずかしながら、今回のことがあるまで、私はカザフスタンのことをほとんど知りませんでした。
カザフスタンは中央アジアにあり、ロシアや中国の大国と国境を接しています。
国土は広く世界で9番目で、人口は約1500万人。一番大きい都市アルマトイは人口が200万人ほど。カザフ語が国語ですが、ロシア語も広く通用します。
残念ながら日本からの直行便はありませんが、親日でとてもホスピタリティのあふれる人々です。
驚くことに、カザフスタンは2000年以降年平均10%という好調な経済成長を維持してきました。ここ数年は、金融危機による世界的な景気の減退とともに経済成長率鈍化がみられるものの、豊富な鉱山資源が魅力的なカザフスタンには、世界各国が積極的に技術援助をしており、日本もその国のひとつです。(ODA実績では米国についで日本は2位)以前、カザフスタン国を含むロシア・CIS向けにWebサイトの構築をしたことがあるのですが、その際は忙しさにまぎれて、ロシアの勉強はしたものの、カザフスタンに対する勉強が不足していたことを懺悔します(担当スタッフはそうではなかったと思いますが)。カザフスタンから帰国した今、外国語サイトを制作するには、当たり前のことながら、その国のことをよく知ることからスタートする基本を実感しました。
また、グローバル言語と言えば英語ですが、ビジネス以外の世界では、英語以外の言語がまだまだ幅を利かせている国が多いことも再認識しました。
カザフスタンで言えば、建国前(1991年)の世代には全く英語は通用せず、むしろドイツ語のほうがはるかに通じます。日本人より英語が下手な中国人やモンゴル人や韓国人のスタッフでしたが、皆ロシア語を操り、私たち日本人だけがコミュニケーションがとれない状況によく陥りました。百聞は一見にしかず。1回行っただけで、その国のことをわかったつもりになる気は毛頭ありませんが、最近の若者が海外旅行も縮小気味という話を聞いては、機会を作って前途ある若者を連れ出したいと感じた次第です。
もっとも、グローバルな仕事を手掛けるアークコミュニケーションズの代表ですので、他人の心配をする前に、まず私自身がグローバル化の波から置いて行かれないようすることが肝要です。息子が早く大きくなって、もっと海外を(息子と一緒に?)飛び回れる日を夢見て。
-
バックナンバー