昨年の秋に他業界から転職してきた駆け出しのユッチです。翻訳業界は初めてなので学ぶことばかりですが、先輩にいろいろと教えてもらいながら勉強しています。
先日、海外で暮らすカナダ人の友人からメールが届きました。「日本への移住を考えているから相談にのってほしい」とのこと。そこで外国から日本への移住について調べていると、日本の賃貸住宅は、外国人入居者に対して門戸が広いとは言えない現状が見えてきました。また、この問題は言葉でのコミュニケーションミスが大きく関係しているようです。翻訳や通訳に関わる仕事をしているからこそ、なにか解決策はないものか私なりに考えてみました!
外国人の入居の難しさとトラブル
移住先として、まず選びやすいのが賃貸住宅。日本人からすると、ローリスクで入居しやすく、手軽に引っ越しできるイメージがあります。しかし、そんな賃貸住宅であっても、海外から移住してくる外国人にとっては、さまざまな困難があるようです。
例えば、不動産業者で「外国人は文化が違うので隣人とのトラブルが起きやすい」という理由で断られたり、日本語が不自由で契約内容が理解できずに借りられなかったりするそうです。また、保証人を立てられず借りられないというケースもあります。
そして入居後は、ゴミの出し方や夜中の騒音など、文化の違いや生活マナーに関するトラブルが多いそうです。契約に関する困った例では、家賃の滞納や契約人数と違う人数で住むなどが挙げられます。このようなトラブルが起きていることを知ると、不動産の貸主に対して「外国人に対して寛容ではない」と一概に責めることもできないとも思いました。
家賃滞納は経済的問題よりも言葉の問題!?
トラブルの原因を探ってみると、一番多いのは言葉の問題のようです。例えば、「ゴミの出し方を守らない」などといった生活マナーの問題は、言葉が分からないためにルールを理解していないことが原因かもしれません。「契約人数よりも多くの人で住んでしまう」といった契約上のトラブルも、契約内容の理解が浅い可能性があります。
また、メジャーなトラブルとして挙げられる家賃滞納についても、支払いの手続きの仕方で問題を抱えていることもあります。自分が住み慣れない外国で暮らし始めることを想像すると、家賃の支払いでさえも最初は戸惑うでしょう。
いずれのトラブルも、言語が理解できないことによるところが多いと思います。
コミュニケーションや言葉の理解が問題の解決に
こういったトラブルは、貸主と借主のコミュニケーションがもう少し改善されると随分解決されるのではないでしょうか。日頃、翻訳や通訳にかかわっているからこそ言葉の力を実感します。
喜ばしいことに、国や企業レベルでは、外国からの移住者に対する理解は年々深まっているようです。国土交通省では、賃貸業者や不動産業者向けに外国人が入居する場合の対応マニュアルや、外国人が部屋を探すためのガイドブックを公開しています。民間レベルでも、外国人向けの物件やサポートを提供する業者が増えています。
物件紹介だけではなく、入居時に外国語での契約内容の説明や、入居後の役所手続きのサポート、電気やガスの利用手続き代行などをしてくれるそうです。
このように翻訳・通訳が活用したサポートが広まっていくことで、言語の問題は徐々に解決されていきそうですね。翻訳・通訳の仕事がこんなところにも活きていると思うと、なんだか誇らしい気持ちです!
まとめ
外国人にとって、実はハードルの高い日本への移住。賃貸住宅を借りることに始まり、借りた後も日々の暮らしでトラブルが多いようです。そのようなトラブルも、多くは言葉の理解不足が原因であることが見えてきました。行政や民間、さまざまなレベルで、サポート体制がもっと整っていくことが望まれます。
友人の移住については、もちろん私がしっかりサポートしていこうと思います!
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