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社員インタビュー ギャリー・オジェ
2012年8月に入社したピカピカの新入社員、ギャリー・オジェ。ネイティヴのプロジェクトマネージャーとして活躍が期待されています。
居酒屋のバイトで鍛えられた日本語―英語のバイリンガル・コミュニケーション力を生かして、どんな新風を社内に吹き込むか!?大学、居酒屋のバイトで日本語力を磨いた
日本に来ることになった経緯を教えてください。
カナダのオタワでコンピュータを専攻していましたが、日本に興味を持ち、日本語の勉強を始めました。勉強をしていると日本に行ってみたくなり、両親と相談して1年間の留学をすることになりました。
最初は1年だけで帰るつもりだったんですね。
はい、そうです。でも、そこで考えを変えて、日本の大学に進学することにしました。コンピュータより人間と話しているほうが楽しくなったんです(笑)。でも、「学費を出すのは1年だけ」という両親との約束でしたから、自分でアルバイトをする必要に迫られました。
どんなアルバイトを選んだのですか?
居酒屋です。英語教師になれば簡単にお金を稼ぐことができると分かっていましたが、あえて居酒屋を選びました。より多くの経験を積めると思ったからです。案の定、お客さんや先輩たちに怒られながら、いろいろな勉強をしました。通常は言葉の問題があるので、外国人はホールスタッフには入らないのですが、異例の抜擢でホールスタッフにもなりました。店舗がグループ内で表彰されたこともあります。店が大学と同じ地域にあったので、友達がよく飲みに来てくれたのも楽しい思い出です。
居酒屋はある意味、日本社会の縮図。学ぶことは多かったでしょうね。
はい。私の日本語でのコミュニケーション力は、居酒屋のバイトで鍛えられたといっても過言ではありません! 余談ですが、先日、社内の宴会の幹事を任され、こちらも好評でした。最後は「一本締め」で、締めました(笑)。
将来は、語学力を生かして海外マーケットを開拓したい
大学を卒業してからは?
カナダに帰ることも考えましたが、結局、日本で就職をすることにしました。私の長所は英語と日本語、両方でのコミュニケーション力ですから、それを活かす仕事を探しました。アークは面接でも印象が良く、自分に合っていると直感しました。
現在、どんな仕事をしていますか?
職種は、プロジェクトマネージャーです。お客様からいただいた原稿を読み、内容にふさわしい翻訳者を探します。ITなのか、マーケティングなのか、ファイナンスなのか、あるいはそれらが複合的に関連しあっているのか、内容によって専門の翻訳者がいますので。次にその翻訳者に指示を出します。お客様がどのようにその原稿を使うか、読む人が日本人かネイティヴか、などを明確にします。さらに、上がってきた原稿をチェッカーという別の人に回してチェックしてもらいます。そして、その修正を最初の翻訳者に依頼して仕上げていきます。
その過程でギャリーさんも原稿のチェックをするのでしょうか。
はい。私も疑問点やふさわしい表現を考えて、翻訳者たちと話し合います。
翻訳者さんたちとのコミュニケーションはスムーズですか?
これまでプロジェクトマネージャーは日本人ばかりでした。私が最初のネイティヴ・スピーカーです。ネイティヴの翻訳者さんとは英語で快適にやりとりをしています。日本語では難しかった細かい指示が、分かりやすく伝わったと評価していただいたこともあります。面白いのは、相手が外国人でも、最初はお互いに日本語で挨拶をすることです。「こんにちは」「あれ、外国人ですか?」「英語で話してもいいですか?」「はい、いいですよ」という具合です(笑)。
2012年8月に入社してまだ数カ月ですが、すでにいろいろな提案を会社にしていると伺いましたが?
気が付いたことは、すぐに提案するようにしています。実は、これも居酒屋で学んだ精神です(笑)。私はカナダでITを学んでいたので、効率的な仕事の進め方などでアイデアを出せることがときどきあるのです。
3年後には、この会社でどんな仕事をしていたいですか?
海外の顧客を開拓する、営業活動をしてみたいですね。今のところ、海外顧客は多くありませんが、マーケットは大きいと思います。せっかくふたつの言語を使うことができるので、十分に活用したいと考えています。
日本国内は旅行しましたか?
先日、青春18きっぷを使って、長野、新潟、金沢、名古屋、伊勢を回ってきました。3月には両親が来たので、一緒に京都へ旅行をしました。日本に残ることに反対した二人ですが、とても喜んでくれました。今まではお金もなかったのでほとんど関東から出たことがありませんでしたが、これからは旅行もしてもっと日本のことを知りたいと思います。
- Profile
- ギャリー・オジェ(Gary Roger Auger)
- カナダ・オタワ出身。ジュニア・プロジェクトマネージャー。
1年間の留学生活を経て、日本の大学に進学・卒業。2012年8月、アークコミュニケーションズ入社。バイリンガルの語学力と積極的な姿勢を活かして活躍中。カナダではアイスホッケー、日本の大学時代はバレーボールに親しんだスポーツマン。 - 私の1本の映画
- 「007シリーズ」
- ジェームズ・ボンドは、子どものころからの「理想の男」像。行動力があり、女の子にもモテて、インテリジェントもある。 現007のダニエル・クレイグもいいけど、ロジャー・ムーアが一番好きです。
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