ランチの話題で「やっぱり一度は富士山、登ってみたいねぇ」なんて出たのは、おそらくまだ冬の頃。
山開き前に、突如具体化した富士登山。facebookのArc Running Clubでイベント化もされました。
そして最終的に、アークからはキャプテン堀江、Webチーム海野、学生インターン松本、そして私の4名。EKIDEN GRAND PRIXでお会いしたスキーオリエンチームから4名の計8名が参加になりました。
そして私たちの選んだルートは、下記の通り。
● 8/6(土)の18時半ごろから富士宮口5合目を出発。
● 休み休み登り、3時ごろに頂上へ。
● 4時半ごろにご来光。
● 御殿場口より下山。
はい。寝る時間ありません。宿泊なしです。徹夜で登るのです!!
・・・そして、富士登山プロジェクトは開始しました。
【山登りの準備】
山に登るには、とにかく準備が肝心。今回も、キャプテン堀江から、膨大な持ち物リストが参加者の元へ!
果たしてこれを背負って、山に登れるのだろうか・・・。ていうか、駅までたどり着けるのか!?
という疑問がふつふつと沸いてきましたが、やはり山をなめると命にかかわる。しっかり準備しなきゃ。
しかし山登りグッズを何ひとつ持っていない私は、道具一式をレンタルすることに。
やまどうぐレンタル屋さんで、富士山まるごと5点セットというものをレンタルしました。
これでなんとかなるかなー??
【8/6 徹夜での登頂開始】
私たちが選んだ登りルートは、富士宮口。最短ルートと確かキャプテン堀江が言ってたような・・・。
しかし、私はあまりそのことを深く考えていませんでした。。
五合目で腹ごしらえをし、体を高度に慣らすため、ここで1時間ほど準備などをしているうちに、周りは暗くなってきました。
記念写真を撮り、ヘッドライトをつけて、さあ登山開始!!
まだ最初は余裕。テンションも高く、大笑いしながらの登山。しかし笑うだけで息がすぐ切れるのは、やはり高度のせいなのでしょうか??(笑)
7合目手前で、雷とともに大雨に。こういう時に、雨具が役に立ちます。幸い雨とはいえ、ほぼ無風状態だったので、寒くはない。これはとっても幸運なことでした。
やれやれ7合目も超えたし、次は8合目。そしたらあともうちょっとなんじゃなーい?♪
なんて考えてた私たちの前に、目を疑う光景が!!
は?
なにこれ??
7合目、さっき通過したじゃん!?元祖って・・・
7合目、いったいいくつあるの!!(@_@;)
どよよーーんと落ち込む、富士登山初の私たちを見て、キャプテン堀江は爽やかな笑顔でこう言いました。
「さあ、登りはこれから本番です!!」
・・・(-_-メ)
しかし、キャプテンの言葉にウソはない。これから更なる試練が待ち構えていたのです。
【最短ルートの罠】
確かに富士宮口は、最短ルート。
出発の五合目も、他のルートの五合目より高いところにある。
ちょっと聞いた感じだと、なんか一番楽なんじゃなーい??
くらいに思ってた私。
ごめんなさい。全然違いました。
とにかく勾配が急!! 序盤にいきなり岩を登るシーンが登場!
富士山って歩いて登れるんじゃなかったっけ??
いやいやいやいや。それはきっと違うルートのお話。
ずーーーーっと、岩をよじ登るシーンが立て続く。それがこの富士宮口。
そして、頂上も間もなくという9合目で、それがピークに達するのです。
他のルートになくて富士宮口だけにあるもの。それが9.5合目の休憩所。
なぜあと一歩のところにわざわざ作ったか?
これは、高度に慣れるために他ならない・・・ということらしいです。
とにかく、9合目からは80度くらい??と疑いたくなるくらいの急こう配!
数歩歩いただけで息が切れる。心臓がバクバクする。なんか気持ち悪い。
こんな不調がメンバーを襲いました。
岩を上がる時にも、腕の力が入らなくなってきた私。ストックを持つ指にもマメが出来てました。
そして、リュックが重い!!
しかし、そんな私たちの眼下には、晴れ渡ってきた雲から美しい夜景が。
頭上には、星も見えてきました。
さあ頑張れ!あとひといきで頂上だ!!!
【御来光】
「あの鳥居を抜けると頂上です!」というキャプテン堀江の声とともに、ふらふらと頂上にたどり着いた私たち。
しかしその感動も深く味わう間もなく、再び御来光ベストスポットへと移動開始。
あれー?もう登りは終わりじゃないの??あとは下るのみじゃなかったっけー?!
と、再び登り道を30分くらい歩き、やっとこさ御来光スポットに到着。。へとへとです。
でも、御来光で超混みになる前に、トイレに行っておこう・・・と数名で向かったところ、すでに長蛇の列!
私は立ったまま寝ていました。。これはほんとつらかった。。
でも空には満点の星空。そして、超特大サイズの流れ星発見!!しっかり願い事をしました^^
しかし、トイレで30分くらい並んだあとに戻ると、今度は汗をかいた体がすっかり冷え、0度近い気温で寒くて寒くて体がガタガタ震え、全然眠れない(>_<)
やっとのことで御来光を拝んだ一同は、「これで暖かくなる・・・」という感動の方が大きかったとか(笑)
【滑って下る!!】
さあ、御来光を拝んだら、とにかく人が混む前に降りましょう、ということで、御殿場口から私たちは下山を開始しました。
御殿場口で有名なのは「大砂走り」。話には聞いていましたが、これは本当にすごかった!
大砂走りの手前の、もうちょっと石が多い箇所で滑って転んで、ちょっと怪我してテンション下がった私でしたが(リュックの重みで転がってしまったのですw)、ここを滑りながら降りるのは、結構楽しかった^^
でも・・・結構この距離は長かった!あとで知りましたが、御殿場口は富士宮と正反対の最長ルート。
大砂走りにも飽きてきて、まだこれから何時間もあるの!?とうんざりしたところに、人の集団が。
なんとこの日は、富士登山駅伝が行われており、その集団は、駅伝の中継地点だったのです。
しばらく休んで歩き始めると、ランナー達が砂走りを駆け上ってきました。
いやー、ここ歩きながら降りるのもしんどいのに、登るなんて!しかも走って!!
一人ひとりを応援しながら降りていくと、いつの間にやら時間も忘れ、おかげで飽きずに5合目にたどり着いていたのです。
元気をくれた駅伝ランナーのみなさん、ありがとう!!
【来年は・・・】
五合目にたどり着いたのは、午前10時ごろ。普通の徹夜ですらつらいのに、それ富士山登りながらやっちゃったんだ・・・と思うと、なんてすごいことをしてしまったんだ!と、改めて自分たちの頑張りに感動(笑)
御殿場に向かうバスでは、全員が爆睡してました。
途中、何度もくじけそうになったりしましたが、仲間がいたからこそたどり着けた頂上。
そして、来年はもっとこうして登ろう!とか、一番楽そうな吉田口ってどんななの?とか・・・。
きっと来年は、また富士山を目指す私たちがいるんじゃないでしょうか。
今度は行きたい!と言っているメンバーも既に何人もいます。
ぜひ体調を整えて、来年またみんなで頂上を目指しましょう!!
※写真は堀江さん他が撮影したものをお借りしました。私は途中充電切れで撮影不可になってしまい・・・残念無念・・・。